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NBA

ヒートが敵地で難敵シクサーズを撃破!闘将バトラーは「俺が効果的になるために、20回もシュートする必要はない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.07

 バトラーの言葉通り、この男がショットを乱発することはほとんどなく、今季は自己ベストのフィールドゴール成功率53.9%と効率よく得点を稼ぎ出している。

「俺は自分をうまく適合できるのさ。第4クォーターにシュートを打つ必要があればそうする。第3クォーターでアグレッシブになる必要があればやってみせる。第1クォーターで? もちろんできる。つまり、俺はゲームの展開を巧みに読み取ることができるのさ」

 ヒートは明日7日のワシントン・ウィザーズ戦、9日のオーランド・マジック戦でレギュラーシーズンの全日程を終える。ネッツには今季全敗を喫しているため、6位に上がるには最終的に勝敗でネッツを上回る必要がある。

 ただ、バトラーを筆頭にプレーオフ経験が豊富な選手たちを擁するヒートは、相手チームからしたら厄介なのは間違いない。昨季はあと1勝でファイナル進出を逃したダークホースが、虎視眈々とリベンジに燃えている。
 
 一方、今季成績を52勝28敗(勝率65.0%)としたシクサーズは、すでにプレーオフ進出を決めているとはいえ、今季はヒートに1勝2敗で負け越しが決定。ジョエル・エンビードが21得点、6リバウンド、2ブロック、ジェームズ・ハーデンが14得点、4アシストと両輪が平均以下に封じられ、ホームで完敗した。

 ハーデンは「今夜は難しかった。俺たちはまだまだ細かい部分にもこだわって、いい習慣を構築し続けていかなきゃいけない。今日は緊迫感がなく、フラストレーションが残った」と悔やんだ。

 両チームは昨年のプレーオフ、カンファレンス・セミファイナルで激突しており、エンビードを2試合欠いたシクサーズは2勝4敗でヒートに敗れている。

 シクサーズは今季、ネッツ相手に3戦全勝(9日の最終戦でもう1試合あり)の一方で、ヒートには負け越し。第3シードが濃厚な彼らにとって、ファーストラウンドの相手(第6シード)がどちらになるかは大きなポイントになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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