NBAの2022-23レギュラーシーズンは最終盤に突入。各チームが残り数試合となり、ここからはプレーオフ進出ならびにプレーイン・トーナメント参戦をかけた大一番を迎えることとなる。
それと同時に注目されるのは、今季の主要アウォードの行方だろう。特にMVPはシーズンで最も価値のある活躍をした選手に与えられる最高級の名誉だ。
現地時間3月31日に『NBA.com』へ公開された最新版のMVP候補ランキングでは、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが再びトップに浮上。2位にフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビード、3位にはミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボがランクした。
前日に米スポーツ専門局『ESPN』へ掲載された、100名のメディアによるMVP世論投票 第3弾でも、エンビード、ヨキッチ、アデトクンボがトップ3を形成。エンビード(790ポイント)とヨキッチ(788ポイント)の差はわずか2ポイントで、1位票はこの2選手とアデトクンボしか獲得していないことから、今季のMVP争いは3選手に絞られたと言っていい。
そんななか、過去にMVPに2度選出されたゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、米メディア『Bleacher Report』のインタビューで今季のタイトル争いについて話していた。
「(今季のMVPは)ジョエルと言っておくよ。誰でも選べるというなら、彼らが残していることはヨキッチかヤニスと比較されることになるかもしれない。けどジョエルはすでに支配していたのに、多くの人たちが予想していなかったほどの飛躍を遂げた」
カリーがそう絶賛するように、今季のエンビードは得点王に輝いた昨季の平均30.6点をも上回るリーグ1位の平均33.0点を叩き出すほか、10.2リバウンド、4.2アシスト、1.0スティール、1.7ブロックにフィールドゴール成功率54.2%、フリースロー成功率85.8%をマーク。
3月には球団新記録となる9試合連続で30点以上を叩き出し、その間7試合連続で30点超え+フィールドゴール成功率55%以上というリーグ最長タイ記録を残した。
シクサーズはすでに6年連続のプレーオフ進出を決めており、4月4日時点でイースタン・カンファレンス3位の52勝27敗(勝率65.8%)を残している。
さらにカリーは自身と同じアンダーアーマーと契約を結んでいるブランドの"後輩”について「彼の飛躍によって(シクサーズを)すごくいい位置に押し上げたんだ。誰かを選ばなければいけないとしたら彼にするよ」と太鼓判を押していた。
自己最高のシーズンを送るエンビードに対し、ヨキッチは平均24.9点、11.9リバウンド、9.9アシスト、1.2スティールにフィールドゴール成功率63.4%、アデトクンボは同31.1点、11.8リバウンド、5.6アシストにフィールドゴール成功率55.3%をマーク。前者はナゲッツをウエスタン・カンファレンス首位の52勝26敗(勝率66.7%)、後者はバックスをリーグトップの56勝22敗(勝率71.8%)へ導く殊勲者となっている。
ただ、ヨキッチは2度(2021、22)、アデトクンボも2度(19、20)受賞経験があり、選出にはこれまでよりも高いハードルとなることから、今季はシクサーズの大黒柱が初めて受賞する可能性は十分あるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
それと同時に注目されるのは、今季の主要アウォードの行方だろう。特にMVPはシーズンで最も価値のある活躍をした選手に与えられる最高級の名誉だ。
現地時間3月31日に『NBA.com』へ公開された最新版のMVP候補ランキングでは、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが再びトップに浮上。2位にフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビード、3位にはミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボがランクした。
前日に米スポーツ専門局『ESPN』へ掲載された、100名のメディアによるMVP世論投票 第3弾でも、エンビード、ヨキッチ、アデトクンボがトップ3を形成。エンビード(790ポイント)とヨキッチ(788ポイント)の差はわずか2ポイントで、1位票はこの2選手とアデトクンボしか獲得していないことから、今季のMVP争いは3選手に絞られたと言っていい。
そんななか、過去にMVPに2度選出されたゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、米メディア『Bleacher Report』のインタビューで今季のタイトル争いについて話していた。
「(今季のMVPは)ジョエルと言っておくよ。誰でも選べるというなら、彼らが残していることはヨキッチかヤニスと比較されることになるかもしれない。けどジョエルはすでに支配していたのに、多くの人たちが予想していなかったほどの飛躍を遂げた」
カリーがそう絶賛するように、今季のエンビードは得点王に輝いた昨季の平均30.6点をも上回るリーグ1位の平均33.0点を叩き出すほか、10.2リバウンド、4.2アシスト、1.0スティール、1.7ブロックにフィールドゴール成功率54.2%、フリースロー成功率85.8%をマーク。
3月には球団新記録となる9試合連続で30点以上を叩き出し、その間7試合連続で30点超え+フィールドゴール成功率55%以上というリーグ最長タイ記録を残した。
シクサーズはすでに6年連続のプレーオフ進出を決めており、4月4日時点でイースタン・カンファレンス3位の52勝27敗(勝率65.8%)を残している。
さらにカリーは自身と同じアンダーアーマーと契約を結んでいるブランドの"後輩”について「彼の飛躍によって(シクサーズを)すごくいい位置に押し上げたんだ。誰かを選ばなければいけないとしたら彼にするよ」と太鼓判を押していた。
自己最高のシーズンを送るエンビードに対し、ヨキッチは平均24.9点、11.9リバウンド、9.9アシスト、1.2スティールにフィールドゴール成功率63.4%、アデトクンボは同31.1点、11.8リバウンド、5.6アシストにフィールドゴール成功率55.3%をマーク。前者はナゲッツをウエスタン・カンファレンス首位の52勝26敗(勝率66.7%)、後者はバックスをリーグトップの56勝22敗(勝率71.8%)へ導く殊勲者となっている。
ただ、ヨキッチは2度(2021、22)、アデトクンボも2度(19、20)受賞経験があり、選出にはこれまでよりも高いハードルとなることから、今季はシクサーズの大黒柱が初めて受賞する可能性は十分あるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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