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NBA

カーメロの復活を支えた33歳の超人気トレーナー、クリス・ブリックリーがNBA選手から引く手あまたな理由

杉浦大介

2019.12.05

ニックスの育成コーチ時代にカーメロと出会い、彼のトレーナーに。単に技術を指導するだけでなく、実戦形式で行なう1対1の相手も務め、今回のNBA復帰を支えた。(C)Getty Images

ニックスの育成コーチ時代にカーメロと出会い、彼のトレーナーに。単に技術を指導するだけでなく、実戦形式で行なう1対1の相手も務め、今回のNBA復帰を支えた。(C)Getty Images

 ブリックリーはトレーナーが本業だが、インスタグラムのインフルエンサーでもある。“Color Blind”というオリジナルのアパレルブランドも所有するブリックリーは、ソーシャルメディア時代の寵児なのかもしれない。

 もちろん、単にトレンドをセットするのが上手なだけではない。現代を代表するNBAスターたちの信頼を手に入れたのは、トレーナーとしての確かな腕と献身的な姿勢があったからだ。今では平均睡眠約4時間で全米を飛び回り、多くのNBA選手を指導し、その練習相手を務めている。

「たいていのトレーナーは早く仕事を終え、ビーチにでも行きたいと考えている。彼は他の連中とは違い、常に選手のことを気にかけてくれるんだ」

 エネス・カンターが証言する通り、プライベートを犠牲にしてでも選手のことを優先するからこそ、選手はこの若きトレーナーの元に集まってくる。
 
 今後、ブリックリーの活動はさらに広がりを見せそうだ。今年のオールスター期間中には、シャーロットエリアで子どもたちが対象のバスケットボールキャンプを開催した。

 NBAが誇るカリスマトレーナーの勢いはとどまるところを知らない。それでも「最大の喜びは一緒に練習した選手が活躍してくれること」と語るブリックリーの姿勢に変化はない。

 この真摯な態度を保つ限り、これからも多くのスーパースターたちが“Black Ops Basketball”に足を運び続けるだろう。

■クリス・ブルックリーのPROFILE
1986年6月11日、ニューハンプシャー州マンチェスター生まれ。ノースイースタン大、サザンニューハンプシャー大(ディビジョンⅡ)を経て、08年にルイビル大に入学。09-10シーズンにメンバー入りし、8試合に出場して平均1.8点を記録。卒業後は全米最年少の25歳でフェアリー・ディッキンソン大のアシスタントコーチに就任し、13年にはニックスに選手育成コーチとして採用される。17年に職を辞すと、個人トレーナー業を本格的に開始。同年夏、自らが主催する“Black Ops Basketball”に一流選手が多数参加して話題を呼ぶ。現在はNBA選手を多数顧客に抱える全米屈指の人気トレーナーとして活動中。

文●杉浦大介

※『ダンクシュート』2019年5月号より掲載。
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