今年２月に米メディア『The Athletic』へ公開された選手投票で「自身を除いて、チャンピオンリングを勝ち取る姿を見たい選手は？」という問いで、ポールはデイミアン・リラード（ポートランド・トレイルブレイザーズ）と並んで１位タイにランクイン。

　タイリース・ハリバートン（インディアナ・ペイサーズ）は「CP（ポール）だね。僕は長い間、彼のプレーを観て育ってきた。彼がリングを手にするシーンを見ることができたら最高だろうね」と話していた。

　今季でキャリア18年目、昨季まで14度プレーオフを経験してきたポールは、５月６日に38歳を迎える。正統派ポイントガードとして長年リーグの最前線で活躍し続けてきた男にとって、NBAチャンピオンになることはキャリアで唯一残されたゴールと言っても過言ではない。
  　４月11日に米メディア『Sportsnaut』へ掲載された記事で、ポールはその投票結果について「僕よりも心底優勝を望んでいる選手はいない。僕は長い間、このリーグでたくさんの選手たちとプレーしてきた。だからその結果に感謝しているよ」と語っていた。

　サンズは２月のトレード・デッドラインでデュラントを獲得したが、彼が出場したレギュラーシーズン８試合でチームは８戦負けなし。プレーオフ初戦で初の黒星を喫したものの、彼らが目指すのは優勝以外にない。

「僕らはベストプレーヤーの１人を加えている。僕らのプレーは変わるだろうし、これまでとは違うことだって起こるだろう。でもインテンシティがどこかへ行くことはない」とポールは言う。

　クリッパーズに先手を取られたサンズとしては、18日の第２戦で着実に勝利を掴み、シリーズを１勝１敗のタイに戻しておきたいところだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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