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NBA

シリーズ劣勢のウォリアーズだが主砲カリーは反撃に自信「何度も追い詰められたけど、そのたびにやり返してきた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.05.08

「僕らはこれまでに何度も追いつめられる経験をしてきた。そのたびに自分たちはやり返してきたんだ。今回もそういった状況とすごく似ている。けどこのチームをベースに、何か違うものが必要になってくる。僕はこの機会を楽しみにしている」

 そう自信を見せるカリー。対戦相手のレイカーズは、これまでのプレーオフで2勝1敗という状況になれば51勝6敗(勝率89.5%)と大きく勝ち越しているほか、4戦先勝の7ゲームシリーズで初戦をモノにした場合、シリーズ25連勝というNBA史上最長記録も保持している。

 だが、1勝2敗で迎えた昨年のファイナル第4戦、カリーが7本の3ポイント成功を含む43得点に10リバウンド、4アシストを叩き出して戦績を2勝2敗のタイにし、シリーズの流れをも変えたことは記憶に新しい。

 1勝3敗と2勝2敗では、状況に天と地ほどの差がある。そのため、第4戦はウォリアーズだけでなく、レイカーズにとっても重要な一戦となるのは間違いない。
 
「プレーオフのシリーズでは自然に起こること。それはどれだけ自分たちのプレーを劇的に変えることができるかなんだ。僕らはやり返してみせる。自分たちの能力に対して自信をたっぷり持ち、自分たちの存在意義を示してみせるさ」

 昨季王者はそう話したカリーを中心に、敵地でマスト・ウィン・ゲームを制するべく、意気揚々と次戦へ臨むことだろう。

 両チームの意地がぶつかり合うなか、どちらが勝利を手にすることができるか。デレック・フィッシャーと並んでプレーオフ歴代最多のシリーズ40勝を誇るレイカーズのレブロン・ジェームズが、ディフェンディング・チャンピオンを相手のホームで返り討ちにするのか。

 カリーとレブロンという“超”のつくスーパースターたちにとって、今年はプレーオフという大舞台ではキャリア最後の対決となるかもしれないだけに、第4戦は必見のゲームになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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