「みんな映像をしっかりチェックしているのか不思議に思う。だって、テイタムが左手でボールを持てば、たぶん95%の確率でシュートしてくるんだから。彼は何度もそうしてきた。ジャブステップを使うにしても、ショットを狙ってくる。左手でボールを持っていれば、ちょっとステップバックしてからシュートを打ってくるんだ。
彼は僕のことを何度もやっつけてきた。でも彼がそこからシュートするなんて誰も知らないかのようにプレーしている。だから彼にスリーを許さないようにするべきなんだ。8、9、10本もスリーを許しちゃいけない」
今季のテイタムはブルズとの4試合で平均30.5点、フィールドゴール成功率43.2%、3ポイント成功率38.5%と好成績を残したが、カルーソとマッチアップした59ポゼッションではフィールドゴール成功率30.8%(4/13)、3ポイント成功率20.0%(1/5)の計11得点に終わっていた。
カルーソは196cm・84kgと恵まれたサイズや高い身体能力を持っているわけではない。だが持ち前のメンタルタフネスと粘り強さ、身体接触を恐れない度胸が備わっており、今季は初のオールディフェンシブ1stチームに選出。
ブルズ所属の選手が1stチーム入りしたのは2013-14シーズンのジョアキム・ノア以来、ガードでは1997-98シーズンのマイケル・ジョーダン以来の快挙となった。
カルーソが指摘したテイタムの“癖”。第3戦以降、彼が3ポイントライン付近でボールを左手で持った際にどんなプレーを選択するのか注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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