ライリーがレイカーズを指揮していた当時、ロスターにはカリーム・アブドゥル・ジャバーやジェームズ・ウォージー、バイロン・スコットなどタレントが揃っていたが、チームの根幹を担っていたのがマジックだった。
206cmの超大型ポイントガードとしてコートを縦横無尽に走り回り、ノールックパスや味方さえも驚くような鋭いパスでアシストを量産しつつ、点も取っていたマジックは、ライリーがリーダーへ期待することについて「チーム・ファースト。勝つことが最優先なんだ。チームメイトたちを大切にしろというものだった」と明かしていた。
「だからこそ、ヒートはファイナルにいる。ジミーが周囲のチームメイトたちを引き上げた。彼は味方を高めてみせた。それに彼はチームで最もハードにプレーする男で、周りは彼についていく」
“ショータイム・レイカーズ”のシステムをデザインしたライリー、そのリーダーとして実行役を担ったマジックには“似ている部分”があったと殿堂入りPGは語る。
「彼らは私が“勝つことこそがすべて”なんだとわかっていた。私は自分がどれだけ点を取ったり、どれくらいショットを放ったかなんて気にしなかった。私はただ勝ちたかっただけさ。その点で、私たちは似ているんだ。勝利していた時こそ、試合を支配できていたからね」
1980年代にレイカーズで王朝を築いた指揮官は、マジックにとって「コーチというだけでなく、最高の友人のひとり」でもあった。そしてバトラーも過去に「(ライリーは)ゴッドファーザー。伝説のような人だね。僕がここにいる大きな要因になっていることは間違いない」と語っていた。
たとえ相手チームにねじ伏せられても、そう簡単に敗北を受け入れずに勝利する方法を見出す粘り強さが印象的なヒート。それは試合中のアジャストに秀でたエリック・スポールストラHCの強みのひとつであり、またライリーがNBAという世界最高のプロバスケットボールリーグで長い間生き抜いてきた証でもある。
球団史上初優勝を目指すナゲッツと、2013年以来4度目の覇権奪回を狙うヒートのシリーズは1勝1敗。まだ戦いは続いていくのだが、ヒートにとっては“生きる伝説”とも言えるライリーという勝負師がいることは、心強いに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
206cmの超大型ポイントガードとしてコートを縦横無尽に走り回り、ノールックパスや味方さえも驚くような鋭いパスでアシストを量産しつつ、点も取っていたマジックは、ライリーがリーダーへ期待することについて「チーム・ファースト。勝つことが最優先なんだ。チームメイトたちを大切にしろというものだった」と明かしていた。
「だからこそ、ヒートはファイナルにいる。ジミーが周囲のチームメイトたちを引き上げた。彼は味方を高めてみせた。それに彼はチームで最もハードにプレーする男で、周りは彼についていく」
“ショータイム・レイカーズ”のシステムをデザインしたライリー、そのリーダーとして実行役を担ったマジックには“似ている部分”があったと殿堂入りPGは語る。
「彼らは私が“勝つことこそがすべて”なんだとわかっていた。私は自分がどれだけ点を取ったり、どれくらいショットを放ったかなんて気にしなかった。私はただ勝ちたかっただけさ。その点で、私たちは似ているんだ。勝利していた時こそ、試合を支配できていたからね」
1980年代にレイカーズで王朝を築いた指揮官は、マジックにとって「コーチというだけでなく、最高の友人のひとり」でもあった。そしてバトラーも過去に「(ライリーは)ゴッドファーザー。伝説のような人だね。僕がここにいる大きな要因になっていることは間違いない」と語っていた。
たとえ相手チームにねじ伏せられても、そう簡単に敗北を受け入れずに勝利する方法を見出す粘り強さが印象的なヒート。それは試合中のアジャストに秀でたエリック・スポールストラHCの強みのひとつであり、またライリーがNBAという世界最高のプロバスケットボールリーグで長い間生き抜いてきた証でもある。
球団史上初優勝を目指すナゲッツと、2013年以来4度目の覇権奪回を狙うヒートのシリーズは1勝1敗。まだ戦いは続いていくのだが、ヒートにとっては“生きる伝説”とも言えるライリーという勝負師がいることは、心強いに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
関連記事
- 【NBAファイナル】手に汗握る大激戦を制したのはヒート!逆転勝利でナゲッツを下しシリーズを1勝1敗のタイに<DUNKSHOOT>
- 闘将バトラーがヒート球団社長のライリーに優勝を約束?「あなたに10個目のタイトルをもたらす」<DUNKSHOOT>
- レブロンに関するタンパリングでヒートのライリー球団社長に罰金約270万円…元“スリーキングス”の2人が反応<DUNKSHOOT>
- 「意味が分からない」NBAで続く連日のコーチ解任劇にヒートの指揮官が言及「タフな数週間になっている」<DUNKSHOOT>
- かつて「好きになってはいけなかった」ヒートで引退を望むバトラー「俺が着る最後のジャージーになる」<DUNKSHOOT>