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NBA

ナゲッツ優勝の裏に“ベテランの存在”あり!「僕らに勝つチャンスを与えてくれる」とヨキッチは全幅の信頼を示す<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.17

 グリーンはクリーブランド・キャバリアーズに在籍していた2018年、ジャクソンはルーキーイヤーの2012年にオクラホマシティ・サンダーの一員としてファイナルに進出(出場はなし)するも、いずれも敗退。

 ジョーダンはロサンゼルス・クリッパーズでクリス・ポール(現フェニックス・サンズ)、ブレイク・グリフィン(現ボストン・セルティックス)と共闘したが、カンファレンス・セミファイナルの壁を突破できず。スミスはキャリア13年間で7度もトレードに遭い、計13チームを渡り歩いてきた。

 ジャクソンが2012年にファイナル進出を飾った当時、サンダーにはケビン・デュラント(現サンズ)、ラッセル・ウエストブルック(現クリッパーズ)、ジェームズ・ハーデン(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)というビッグ3がいた。

「僕は6年間で4つのタイトルを(獲得できる)、と思っていたんだ。そこから僕らはキャリアを積み重ねていった……。まさか12年間で2度目のNBAファイナルになるなんて、思ってもいなかったよ」
 
 そう振り返ったジャクソン。ただ、NBAで10年以上プレーしても、チャンピオンシップ獲得は叶わず、なかにはファイナルの舞台に進むことすらできずにキャリアを終えた選手も大勢いる。

 そもそも、将来を嘱望され、ドラフト上位で指名された選手でも、NBAで10年以上のキャリアを構築するのは難しいこと。ましてやリーグ制覇はさらにタフなものと言える。

「自分のことを誇りに思う。キャリアを通して、たくさんの障害を乗り越えてきたんだからね。10年以上も前から、僕はいろんな障害と向き合ってきた。その過程でたくさんのチームでプレーし、どんな事情であれ、アジャストしてきたんだ」

 そう話したグリーン。キャリア15年、2011年には大病を患うなど様々は障壁を乗り越えての初優勝だけに、その喜びもひとしおだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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