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NBA

名門レイカーズ復活の旗手、アンソニー・デイビスがNBAの「トレンド」を変えるか

北舘洋一郎

2019.12.11

レブロン(左)が自信を持っていたように、2人のコンビネーションは抜群だ。(C)Getty Images

レブロン(左)が自信を持っていたように、2人のコンビネーションは抜群だ。(C)Getty Images

「ジェームス・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)といった名シューターの3ポイントですら、試合終盤になれば“一か八か”の部分がどうしても出てくる。しかし、2ポイントシュートはボクシングで言うボディーブローのようにじわじわと効いてくるし、重要な場面でもかなりの高確率でシュートを決めることができる」

 そう話したウォリアーズのロン・アダムズ・アシスタントコーチ(AC)は、続けてデイビスのプレースタイルの“脅威”についても語った。

「デイビスのような選手はシュートファウルを誘うスキルがあるため、ゲーム後半になるとますます厄介だ。本来、シンプルに3ポイントを決められるよりも、確実に2点を取られた上でファウルも与え、ボーナスワンスローまで成功される、というのが守る方ではワーストシナリオになる。現在のリーグでそれをできるのがデイビスだ」

 今や3ポイントはリーグにおいて“当たり前の戦術”となっており、使われ果たした感も否めない。各チームとも、3ポイント攻勢への対処法も上手くなりつつある。いつの時代もそうだが、NBAの主流のスタイルが変わる潮目は、約5年周期ぐらいで訪れるものだ。
 
 マイアミ・ヒートでレブロンとともに2度の優勝を勝ち取り、彼の最大の相棒だったドゥエイン・ウェイドは「ティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)以来のインパクトだ。インサイドであれだけのスキルを駆使し、高確率に得点を決めてこられると、守り切るのは至難の技だ。ましてデイビスにはシャックにも勝るようなパワーと強さもある。レブロンはまた新しい最高の相棒を得た」とデイビスについて語っている。

“キャリアの集大成を”という思いでレイカーズにやって来たレブロンにとって、デイビスの加入はマストなプランだった。だからこそ、リーグで定められた届出期限に間に合わず叶わなかったものの、シーズン前には背番号23をデイビスに譲る、という話がついていたのだ。

 コンビを組むことになんの不安もなかったようで、「2人がアジャストし合えるのに時間はかからないとわかっていた。俺がパスを出し(デイビスと)連携していけば、2人でディフェンスを突破する自信はあった」とレブロンは語っている。
 
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