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バスケW杯

【バスケW杯】大黒柱ヨキッチ不在も侮れない強豪セルビア。ボグダノビッチを軸に注目の若手もズラリ<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.07.28

 上記の4人は現セルビア代表のベストメンバーであるから、彼らの不在は大きな痛手だが、ひとつ朗報と言えるのは、昨年はヒザの故障で欠場したボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)が復帰することだ。

 10年にわたってセルビア代表の支柱の一角をなすシューターにしてリーダー格であるボグダノビッチの影響力は絶大だ。前回の2019年大会は平均得点(22.9点)で全体2位、総得点は全選手中最多(183得点)を叩き出しており、今大会も同様の活躍が期待される。

 そのほか、メンフィス・グリズリーズ時代の渡邊雄太のチームメイトでもあるマルコ・グドゥリッチ(フェネルバフチェ)や、昨年のユーロバスケットで3試合に先発出場したシューティングガードのヴァニャ・マリンコビッチ(バスコニア)も最終ロスター入りが濃厚だ。

 また、昨年のドラフトでマイアミ・ヒートから27位で指名されてNBAデビューしたニコラ・ヨビッチも20人の候補に含まれている。すでにW杯予選で代表経験はあるが、国際トーナメントは初。今後のセルビアを背負って立つ若手の活躍にも注目だ。
 
 NBA組からはほかに、2021年のドラフトでフィラデルフィア・76ersから50位指名を受け、今年7月に2年契約を結んだフィリップ・ぺトルシェフも招集されている。

 ゴンザガ大で八村塁の2年後輩だったビッグマンは、大学を2年で中退して、大先輩のヨキッチを輩出したメガ・バスケットに入団。そこで徹底的にアウトサイドのシュートを鍛え、初年度からABAリーグ(アドリア海リーグ)の得点王(平均23.6点)とMVPに輝いた。

 フル代表は東京五輪の予選ですでに体験済みで、この時は先輩シューターたちを差し置き、4試合で平均15.5点と21歳にしてチームのスコアリーダーになっている。

 彼ら2人やポクシェフスキーが最終ロスターに残れば、セルビアはかなり若返ったフレッシュなチームとなりそうだ。

 W杯1次ラウンドではフィリピン・マニラ会場のグループBで、南スーダン、中国、プエルトリコと対戦する。直前の中国合宿では、同組の中国、そして強豪ブラジルとテストマッチを行なうほか、アジア遠征に出発する前にはギリシャ、イタリア、プエルトリコとの強化試合が予定されている。

 前回W杯は5位で東京五輪の出場権を取れず、昨年のユーロバスケットでも優勝候補に挙げられながら、ラウンド16でイタリアに敗れて早期敗退と、今ひとつの結果に終わっている近年のセルビア。大黒柱不在のなか迎える今大会、まずは決勝トーナメント進出が第一の関門になりそうだ。

文●小川由紀子
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