一時は球団OBのケンドリック・パーキンスでさえ、テイタムとブラウンのコンビ解消を提言したほどだったが、セルティックスは今後も２人を中心に優勝を目指す道を選んだ。放出候補とも目されていたブラウンは現地時間７月25日、５年総額３億400万ドル（約428億円）のスーパーMAX契約に合意している。

　そのセルティックスの対抗馬として、トーマスが考えているのがフェニックス・サンズだという。オフには司令塔のクリス・ポールを放出し、ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンの中心メンバーをサポートすべく、現役屈指のスコアラーであるブラッドリー・ビールを補強した。
  　さらに渡邊雄太をはじめ、エリック・ゴードン、ボル・ボルなど、各ポジションに効果的な新戦力を迎えている。トーマスは次のように語っている。

「フェニックスは、デュラントとビールの獲得、そしてフリーエージェントでの補強という点で注目だ。（サンズの経営権を持つアメリカの実業家）マット・イシュビアがチームを買収した時から、彼らは勝負に出ていた。６か月でチームをチャンピオンシップ争いができる状態にしたんだから、この短期間で成し遂げたことは高く評価しないといけない」

　来たる2023－24シーズン、セルティックスは歴代単独トップとなる18回目の優勝を成し遂げられるか。はたまたサンズやそのほかのチームが王座に就くのか。楽しみに待ちたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部