ジョーダンはレブロン・ジェームズ(レイカーズ)やカリーム・アブドゥル・ジャバー、ウィルト・チェンバレン(いずれも元レイカーズほか)らと、史上最高の選手を指す“GOAT”の議論で常に中心におり、これまで数多くの現役選手やOB、メディア関係者がこの話題を論じてきた。
マジックとカリーによる史上最高のPG論争で、ジョーダンの口から発せられた持論は下記の通りだ。
「ステフ・カリーは飛び抜けて史上最高のシューターだ。そう、彼の動きはチームメイトたちへ多くのシュートを生み出している。キャリア全体で43%の(成功率を誇る)3ポイントシューターだ。ただし、マジック・ジョンソンはトリプルダブルを生み出した。実際には本人が生み出したわけではないが、ゲームにおける彼の影響力をより顕著にしている。正直に言って、それこそがポイントガードのスタッツだ。
マジックはベストだった。この議論を続けることもできるが、君の時間をあまり多く奪いたくはない。私が言いたいことはわかると思う。それに、マジックは5度のNBAチャンピオンだ」
超大型PGとしてリーグを支配し、レイカーズを5度の優勝へと導いたマジックは、類まれなリーダーシップに加え、その華麗なノールックパスでバスケットボール界全体の地位を高めた。トリプルダブルというスタッツを明確化し、長身PGという新たな選手像に多くの子どもたちが憧れ、世界中の若い選手たちに影響を与えた。
一方のカリーは巧みなボールハンドリングにパスセンスも兼備しているとはいえ、代名詞となるのはやはり3ポイント。レギュラーシーズン通算3390本、プレーオフ通算618本はいずれもNBA歴代トップの成功数で、昨季も平均4.9本(273本)を42.7%という高確率で仕留めている。
80~90年代にプレーしたマジックと、2000年代後半から現在もプレーするカリー。それぞれの時代やトレンドも異なることから、史上最高のPGとしてどちらを選ぶかは難しいところ。ただ、ひとつ言えるのは、2人はいずれも観衆を虜にする唯一無二の存在で、ゲームチェンジャー(変革者)としてバスケットボール界に多大な影響を与えているということだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
マジックとカリーによる史上最高のPG論争で、ジョーダンの口から発せられた持論は下記の通りだ。
「ステフ・カリーは飛び抜けて史上最高のシューターだ。そう、彼の動きはチームメイトたちへ多くのシュートを生み出している。キャリア全体で43%の(成功率を誇る)3ポイントシューターだ。ただし、マジック・ジョンソンはトリプルダブルを生み出した。実際には本人が生み出したわけではないが、ゲームにおける彼の影響力をより顕著にしている。正直に言って、それこそがポイントガードのスタッツだ。
マジックはベストだった。この議論を続けることもできるが、君の時間をあまり多く奪いたくはない。私が言いたいことはわかると思う。それに、マジックは5度のNBAチャンピオンだ」
超大型PGとしてリーグを支配し、レイカーズを5度の優勝へと導いたマジックは、類まれなリーダーシップに加え、その華麗なノールックパスでバスケットボール界全体の地位を高めた。トリプルダブルというスタッツを明確化し、長身PGという新たな選手像に多くの子どもたちが憧れ、世界中の若い選手たちに影響を与えた。
一方のカリーは巧みなボールハンドリングにパスセンスも兼備しているとはいえ、代名詞となるのはやはり3ポイント。レギュラーシーズン通算3390本、プレーオフ通算618本はいずれもNBA歴代トップの成功数で、昨季も平均4.9本(273本)を42.7%という高確率で仕留めている。
80~90年代にプレーしたマジックと、2000年代後半から現在もプレーするカリー。それぞれの時代やトレンドも異なることから、史上最高のPGとしてどちらを選ぶかは難しいところ。ただ、ひとつ言えるのは、2人はいずれも観衆を虜にする唯一無二の存在で、ゲームチェンジャー(変革者)としてバスケットボール界に多大な影響を与えているということだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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