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バスケW杯

【バスケW杯】「イライラしている」リズムを掴めず自らに憤るイングラム。しかしカーHCは「彼の出番がやってくる」と心配せず<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.08.28

 エキシビジョンゲームでは5戦のうち4試合でエドワーズがチーム最多得点をマークし、ワールドカップ初戦ではベンチスタートのパオロ・バンケロ(オーランド・マジック)がチームトップの21得点をマーク。そのなかでイングラムのパフォーマンスに不安が残るが、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は特に心配していないようだ。

「彼は数多くの機会を手にしていないのであって、やがて変わると私は見ている。彼の出番がやってくるとね。FIBA(の大会)で私が学んだことは、どの試合でも新しい何かが出てくるということ。昨晩、この私でさえパオロがリーディングスコアラーになるとは予想していなかった。

 それにこのチームの12選手は才能にあふれているから、一度ショットが決まり出すと、立て続けに入ることもある。私はB.I.(イングラム)にもそれが起こると期待しているよ」
 
 グループCのアメリカは、フィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで28日にギリシャ代表、30日にヨルダン代表と戦い、上位2チームに入れば準々決勝以降のファイナルフェーズへの出場権をかけたセカンドラウンドへ進むこととなる。

 ワールドカップは一発勝負で、もし3位以下に終わったとしても、順位決定戦が同じ会場で行なわれるため、どの国も一戦必勝の態勢で立ち向かってくる。そのため、限られた時間でコーチ陣は相手チームを研究し、最善の準備をしてくるだけに、日替わりでヒーローが生まれることも多々ある。

 はたして、イングラムが爆発する日は訪れるのか。9月2日に26歳を迎えるフォワードの奮起に期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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