歴史的な一夜に、漫画界を代表する作家も賛辞を惜しまない。

　８月27日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の大会３日目は、グループＥの第２戦が行なわれ、初戦に敗れた日本（世界ランキング36位）は、NBAプレーヤーのラウリー・マルッカネン（ユタ・ジャズ）率いるフィンランド（同24位）に98－88で勝利を収めた。

　沖縄アリーナで、日本バスケの夢が現実になった。Ｗ杯で過去未勝利だった欧州勢相手に日本が互角以上の戦いを見せた。

　大黒柱・渡邊雄太が右足に怪我を抱え本調子ではないなか、魂のプレーでチームを牽引。馬場雄大も攻守に奔走し、ジョシュ・ホーキンソンは屈強な相手に身体を張り続け、リバウンドは圧巻の19本を奪った。また、富永啓生が連続３ポイントで追撃のムードを作ると、22歳の司令塔・河村勇輝が高速ドリブルからのレイアップ、ノールックパスで相手をかく乱。第４クォーターは残り７分から３ポイント４本を決めるなど一挙15得点を叩き出し、大逆転に導いた。
  　格上相手からの奇跡的な逆転勝利に、人気バスケットボール漫画『スラムダンク』の原作者である井上雄彦氏も自身のX（旧ツイッター）を更新。冒頭に日の丸国旗をつけて、「バスケを好きでよかったですよね皆さん！」と日本勝利の喜びを綴り、「#YEEEEESSSSSS」「#Respect」と称えた。

　また、FIBAの公式Ｘには原作ファン感涙のシーンが投稿されている。「Slam Dunk vibes」の一文を添え、試合終了後に渡邊と富永がハイタッチを交わす写真に『スラムダンク』の名場面を並べて掲示。最強の相手・山王工業を下し、桜木花道と流川楓の激熱タッチを交わすシーンに重ね合わせたのだ。

　29日にはオーストラリア（世界ランキング３位）と激突する日本。勝てば２次ラウンドに進出する重要な一戦で、今回の相手以上の強敵だ。アカツキジャパンは、再び漫画のような劇的な展開を巻き起こせるのか。大いに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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【画像】「渡邊＆富永」は「桜木＆流川」!? FIBA公式が投稿した”スラムダンク名場面”をチェック！

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