しかしドラフト当日、ペイサーズが１巡目11位でミラーを指名。計画が崩れたシクサーズは、16位でドイツ人センターのクリス・ウェルプを指名した。

　だが、ウェルプはシクサーズで過ごした２シーズンで82試合に出場し、平均11.9分のプレータイムで3.6点、2.6リバウンド、0.4アシスト、0.3スティール、0.6ブロック、フィールドゴール成功率46.2％と期待外れな結果に。1989年オフにサンアントニオ・スパーズに放出され、キャリア３年目を終えた1990年には母国リーグに戻っている。
  　一方のミラーの活躍ぶりは、冒頭で記した通り。もしミラーとバークレーのタッグが実現していたら、ともにリーグ制覇とは無縁だった２人がチャンピオンリングを手にしていたかもしれないし、シクサーズ、そしてNBAの歴史も大きく変わっていた可能性もありそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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