そんなラッセルの姿勢に、チームメイトも感心させているようだ。

「今の彼は責任を負っていて、より有能なオールラウンドプレーヤーになりたがっている。もちろん、オフェンスは全く心配していない。僕からすれば、彼は最もスキルが備わった選手の１人さ。そしてディフェンスでは正しいことをこなしている。正しいポジションにいるよ。トレーニングキャンプからずっとね」（リーブス）
  「彼がディフェンス面でよりアグレッシブになっていることは確かです。ディフェンスにフォーカスしています。それに、今の彼はもっと声を出すようになって、たくさん助けてくれます。僕はポイントガードというリーダーが声を出すのが好きです。試合へ臨むことがより簡単になります。彼はいつだって、ほかの選手たちとコミュニケーションをとろうとしています」（八村）

　この男がディフェンスでも声を出し、チームを一体化させていくことは、長丁場のシーズンを乗り切るうえでも重要な要素となりそうだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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