日本はファーストラウンド敗退ながら、順位決定戦の末に３勝２敗でアジア勢トップの19位となり、2024年パリオリンピックへの出場権を勝ち獲った。自身２度目のワールドカップで平均14.8点、6.2リバウンド、1.0アシスト、1.8ブロックをマークし、日本を勝利へと導いた経験が大きな力になると渡邊は言う。

「代表チームに入ると、僕は３ポイントシューターとしてではなく、より多くのことをこなす必要があります。もちろん、もっとリムへアタックできます。この夏の経験が、間違いなく僕を助けてくれると思います。

　特にKD（デュラント）、ブック（ブッカー）、ブラッド（ビール）とプレーしている時、僕が代表チームのようにアグレッシブになることはないとわかっています。でもそうすることもできるということが役立ちます」
  　今後サンズは16日にポートランド・トレイルブレイザーズ、19日には八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズとのプレシーズンゲームをこなし、24日にゴールデンステイト・ウォリアーズとのレギュラーシーズン開幕戦へ臨む。

　渡邊は昨季ネッツで掴んだ自信、今夏のワールドカップで得た実績を引っ提げてNBAキャリア６年目を迎えるだけに、優勝候補の一角に挙がるサンズでも攻守両面でインパクトを放ってくれるに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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