「俺にはバスケットボールが必要だった。でも（出場停止処分の期間に）自分に何もないと気付いた。自分の人生が、いかに簡単にその手から奪われてしまうかわかるだろう。俺は28歳の時、（拳銃持ち込み事件で）そのような事態に直面した。周りに、自分という人間を本当に大切にしてくれる人たちを見つけておいたほうがいい」

　グリズリーズはプレーオフを狙わず、より良いロッタリーピックが欲しいはず、という世論もあるが、アリナスは“諸刃の剣”の一面を持つモラントを起用して戦い続けるべきだと主張する。
  「ジャがいないチームを見てみろ。みんなが思っているほどの才能は持っていないということだ。シカゴはD-ROSE（デリック・ローズ）をケガで失っても、まだプレーオフチームだった。ただ、メンフィスはジャがいなかったらひどいチームだ。デスモンド・ベインはシューティングガードとしては背が低い（196cm）し、身体能力もずば抜けているわけじゃない。（ブルズの）ザック・ラビーンのような選手が必要だ」

　グリズリーズはペリカンズ戦に続き、12月21日のインディアナ・ペイサーズ戦に116－103、さらに23日のアトランタ・ホークス戦にも125－119で勝利し、モラント復帰後３連勝をマーク。アリナスは「もしジャがチームをプレーオフに進出させたら、彼は無敵だ。彼のカリスマ性とオーラはプレーオフへの突破口になり得る」と、さらなる巻き返しに期待を寄せていた。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ？識者８人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介！