グリーンの離脱後、ウォリアーズは若手のクミンガや新人のブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビスを先発起用し、アンドリュー・ウィギンズを控えに回すなどスターターにメスを入れており、ナゲッツ戦ではクリス・ポール、カリー、トンプソン、クミンガ、ケボン・ルーニーという今季12通り目の先発ラインナップを採用。

　本来であればグリーンは不動の先発として計算が立つところだが、約１か月間もチームから離れている現状では、復帰から即ローテーションへ組み込むことができるかは微妙と言わざるを得ない。
  　仮に近日中に練習施設へ復帰したとしても、すぐさまチームへ合流し、試合へ出場できるかは誰にもわからない。

「今回は足首やヒザをケガしたからではない。ドレイモンドが助けを求めている問題だ。だから彼と我々にとって、スペースこそが重要だった。今の我々は多くの試合で勝とうとしていて、彼の場合は復帰できるポジションへ自身を引き上げようとしているところなんだ」

　カーHCがそう話していたことからも、グリーンの具体的な復帰時期は現時点で不明。それでも、シーズン中のカムバックに向けて前進していることは間違いない。チームが改心したグリーンを受け入れて、再びこの男を交えた流麗なボールムーブメントを見られる日が来ることを心待ちにしたいところだ。

文●秋山裕之（フリーライター）