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NBA

「メンタル面の問題」苦境に立つ渡邊雄太がローテーション復帰へ意欲「自分がまだプレーできるんだと証明しないといけない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.05

 思うようにいかない状況でも、できることはある。コートへ立てなくとも、チームメイトが好プレーを見せれば率先して拍手を送り、声をかけて応援する姿勢は変わらない。「僕らは同じチームにいて、同じゴールを目指しています。なので、僕は彼らにとっていいチームメイトでありたい」と渡邊は話している。

 そんな渡邊が、自信を築き上げるために取り組んでいることは何なのか。

「とにかく、毎日ジムへ行って、自分のゲームを磨いていくこと。それが自分のやるべきことです。試合の中でショットを決めるため、毎日練習することが最も重要。オフの日や試合後であろうと関係なく、ここへ来てショットを打っていくことです」
 
 シーズンはまだ折り返し地点手前で、ここから3か月以上の戦いが残されている。今はローテーションから外れ、出番が限定されているとはいえ、渡邊が優勝を狙うサンズで2年契約を勝ち取ったことに変わりはない。

 渡邊はロールプレーヤーとしての自身の立ち位置を把握し、チーム内での役割についてこのように語る。

「常に準備をしておくこと。僕は多くのショットを打たなくても大丈夫です。ウチにはKD(デュラント)、ブラッド(ブラッドリー・ビール)、ブック(デビン・ブッカー)という点を取れる選手たちがいます。僕は(ボールに)たくさん触れなくても問題ない。彼らは素晴らしいパサーで、僕のことも見つけてくれます。なので、とにかくどんなことがあろうと準備を怠らないこと。パスが来れば打てるようにする。来なくても、ディフェンスに戻るだけ。僕はそういうメンタリティを持っていなければいけないんです」

 ホーム6連戦中のサンズは、5日にマイアミ・ヒート、7日にメンフィス・グリズリーズと対戦し、翌8日からは同地区チームとのアウェー3連戦が組まれている。再び鮮やかに3ポイントを決め、攻守でハッスルする背番号18の姿が見られることを期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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