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NBA

“史上最悪のトレード” を経て、躍進を果たすウルブズの絶対的支柱に。ゴベアが語る今季の充実ぶりとその理由<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.01.25

 クリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)も、「オフから戻ってきた時、彼はよりエネルギーとモチベーションを高めていた。彼が新たな一面を手に入れたのは、夏の間の努力の賜物だ。今の彼は、我々が昨年は求めなかった多くのことをやってくれている」とその成果を認めている。

 ゴベアにとってさらに追い風となったのは、昨年2月に3チーム間トレードでベテランPGのマイク・コンリーが加入したことだろう。2019-20シーズンからの3年間、ジャズでゴベアとともに戦った36歳は、「彼とは目を瞑っていてもピック&ロールできる」とコンビネーションの良さを強調している。

 他のビッグマンとは違う独特のスタイルを持つというゴベアとのプレーを習得するのに、コンリーは1年を要したらしいが、「ルディが絡むと、相手はディフェンスしにくくなるんだ。ここで再会した時は、以前の彼との感覚をまた取り戻した、という気がしたよ」と、再び共闘できる今の環境を歓迎している様子だ。

 さらにコンリーは試合後のインタビューでも、「今日のプレーのいくつかは、彼(ゴベア)が自分仕様に創り出してくれたもの」と話すなど、一緒にプレーする時間でチーム2位(1月24日時点で1041分)を記録するこの2人による息の合ったコンビプレーは、今季のウルブズの躍進を支える重要なファクターだと言える。
 
 そんなコンリーは、ゴベアの実力は、現在のNBAで5本の指に入ると証言する。

「ディフェンスはもちろん、オフェンスでも彼はゲームを変えることができる。そうするのに30点取る必要はないんだ。彼の防御力、スクリーン、バスケットへ向かって切り込むドライブは周りを引きつけてインパクトを与える引力になる。彼のようなオフェンスプレーを作り出せる選手はなかなかいない。彼のそうした能力は、ものすごく過小評価されていると感じるよ」

 以前、「無能」の烙印を押したシャキール・オニールを筆頭に、NBAにおけるゴベアの評価はそれほど高くない。しかし、実はジャズ時代はオフェンシブ・レーティングでも毎年のようにリーグ上位に名を連ねていた。

 昨季はプレーオフの1回戦でデンバー・ナゲッツに敗れたが、「フィジカル面、技術面、メンタル面、チームメイトとの関係などを総合して、かつてないほど自分の力を発揮できている」と語るゴベアとコンリーのデュオを軸に、ウルブズは2004年のカンファレンス決勝を超える、球団初のファイナル進出を視界に捉えている。

文●小川由紀子
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