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NBA

ウェンバンヤマのDPOY受賞にグリーンは「まったく賛同できない」異を唱える理由は「彼は若いし、チームもまだまだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.06

 オールディフェンシブチーム選出回数で同僚クリス・ポール(9回)に次ぐ現役2位の8回を誇るグリーンは、2016-17シーズンにDPOYを受賞。当時のウォリアーズはディフェンシブ・レーティングでリーグ2位の103.4を残し、その中心にいたグリーンが選ばれた。

 とはいえ、DPOYは比較的ビッグマンが選出されるケースが多い。リバウンドやブロック、スティールのスタッツやリムプロテクターとしての役割を評価されがちだからだ。

 一昨季はガードのマーカス・スマート(当時ボストン・セルティックス/現メンフィス・グリズリーズ)が選ばれたものの、直近6シーズンのうち5度はジャレン・ジャクソンJr.(グリズリーズ)、ゴベア(3度)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)というビッグマンが名を連ねている。
 
「彼は若いし、チームもまだまだ。リーグ24位のチームにいるヤツが最優秀守備選手賞になることを許しちゃいけない。俺は到底賛同できないし、(選出される)ラインには程遠い」とグリーンは言う。

 1982-83シーズンに創設されたDPOYにおいて、ルーキーが受賞したケースは皆無。1985-86シーズンにウイングポジションのアルビン・ロバートソン(元スパーズほか)がキャリア2年目で選出されたとはいえ、若手が受賞するケースは少ないため、現状ではディフェンシブ・レーティングでリーグトップ(108.0)に立つウルブズのゴベアが本命と言えるだろう。

 ただし、アウォードの投票はあくまでメディアが行なうため、チーム戦績よりも個人のパフォーマンスを重視した場合、ウェンバンヤマに票が集まる可能性はありそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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