「ハーフタイムに彼がコートにいたから、私は近づいてこう言ったんだ。『パリ（五輪）で君が必要だ』ってね。通りすがりに言葉を投げかけて、彼が何て言うかを見ようとした。彼は『行くよ』って感じだった。とはいえ、選手たちはいろんなことを言うから、本気かどうかはわからなかったけどね」

　昨夏のW杯でメダルを逃したあと、アメリカ代表アシスタントコーチのタロン・ルー（クリッパーズHC）を介して連絡を重ねた。ヒルは「この１年間、我々は本当にたくさんコミュニケーションを取った。昨年に初めて話した時から、彼はその気だったよ」と語り、エンビードが昨年10月にルーツを持つフランスやカメルーンではなく、アメリカ代表を選択することを表明した際には、レブロンから祝いのメッセージが届いたことも明かした。
  「ジェームズは興奮していた。それが何を意味するのか理解しているし、リスペクトしたい。彼の存在とリーダーシップは、プレーだけにとどまらず、我々にとって大いに役立つだろう」

　レブロンが自身３個目の五輪金メダルを獲得するとなれば、“キング”にまた一つ勲章が加わることになる。

構成●ダンクシュート編集部

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