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バスケW杯

アメリカ代表マネージング・ディレクターのヒルがエンビード勧誘の事実を明かす「どういう結果になるかはいずれわかるさ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.28

フランス代表とアメリカ代表のどちらに加わるのか注目されるエンビード(左)。争奪戦はこれからさらに過熱しそうだ。(C)Getty Images

フランス代表とアメリカ代表のどちらに加わるのか注目されるエンビード(左)。争奪戦はこれからさらに過熱しそうだ。(C)Getty Images

 8月25日からフィリピンのマニラ、日本の沖縄、インドネシアのジャカルタで開幕する「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。FIBAランキング2位のアメリカはマニラ会場のグループCに入っており、26日にニュージーランド(同26位)、28日にギリシャ(同9位)、30日にヨルダン(同33位)と戦うこととなる。

 スペインで開催された2014年以来、2大会ぶりの優勝を目指すチームUSAは、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)、ミカル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)、ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)といった若手や中堅を中心としたロスターで臨む。

 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)といった一線級のスーパースターこそいないものの、全員がNBAの主力クラスで構成された布陣は十分に優勝候補と言える。

 もっとも、アメリカ代表のマネージング・ディレクターを務めるグラント・ヒルは、来年のパリオリンピックに向けてさらなるロスター強化を図っているようだ。
 
 現地のラジオ番組『SiriusXM Radio』に出演したヒルは、カメルーン出身で昨年フランス国籍を取得したジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)をアメリカ代表へ勧誘していることを明かした。

「そのことについてはシンプルに答えるよ。『そうだ。私は彼と話をした』とね。彼には(フランスとアメリカのどちらかを選べる)オプションがある。彼は素晴らしい選手だ。そして来年の夏について我々が話をした人物でもある。どういう結果になるかはいずれわかるはずさ」

 フランスは来年のオリンピック開催地というだけでなく、2021年夏の東京オリンピックで銀メダルを獲得したFIBAランキング5位の強豪国。ロスターにはNBA屈指の守護神ルディ・ゴベア(ウルブズ)に加え、今年のドラフト全体1位でサンアントニオ・スパーズに入団したヴィクター・ウェンバンヤマ(今夏W杯は不参加)という逸材も控えている。

 216cmのゴベア、224cmのウェンバンヤマに213cm・127kgの体躯を誇るエンビードが加わってトリプルタワーを形成することになれば、フランス代表は世界中の脅威になることは間違いない。
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