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NBA

点取り集団だったナゲッツがリーグ屈指の守備型チームに変貌を遂げた理由

ダンクシュート編集部

2019.12.30

マローンHCは2015年の就任からディフェンスの改善に着手。毎年勝利数を伸ばし、昨季は10年ぶりのカンファレンス準決勝に導いた。(C)Getty Images

マローンHCは2015年の就任からディフェンスの改善に着手。毎年勝利数を伸ばし、昨季は10年ぶりのカンファレンス準決勝に導いた。(C)Getty Images

 ギャリー・ハリスに次いで古参のバートンは、ヨキッチの“サポート役”に徹する覚悟を明かす。

「ヨキッチがまったく期待されずにやって来た時を俺は知っている。そして今、彼はリーグで最高の選手の1人になろうとしている。彼が自分のできることを示せば、チームはよりハイレベルでプレーすることができるだろう。俺のチームでの役割は高いレベルで競争し、チームのためにプレーすること。俺たちはいいバスケットボールを続けなければいけない」

 もっとも、卓越したパスセンスでセンターながらゲームメーカーを務めるヨキッチは、ピック&ロールなどの機動力を求められる場面での守備の弱さが課題に挙げられている。強力なアイソレーションプレーヤーや、ピック&ロールのフィニッシャーが相手チームにいなければそこまで問題にはならないが、マローンHCはさらに“上”を目指すためにはアジャストが必要だと語る。

「もし平均的なチームで良ければ、それでOKだ。しかし、ウエスタン・カンファレンス準決勝に戻るチームになりたければ、ディフェンスが安定していなければならない。我々には同じルーティン、同じシステムがある。4年間、同じシステムでプレーしている。お互いを理解し、他の選手がディフェンスで何をできるかを知ることで、お互いを助け、努力を重ねられる。何年も一緒に戦うのは簡単ではないが、試合に勝つという点では、攻守で上手くプレーする必要があることを知っている」
 
 昨プレーオフではカンファレンス準決勝でブレイザーズとの死闘の末に敗れただけに、今季は必然的にそれ以上の結果が求められる。ヨキッチもチームメイトたちの思いを背負うかのように、決意を口にする。

「コーチ(マローン)が僕に自由を与え、プレーする機会を与えてくれた。彼はそれを良しとし、チームメイトもそれを支持し始め、僕らは試合に勝ち始めた。それは一種の答えだと思う。僕らの自分たちに対する期待は大きいし、何かを成し遂げたいと思っている。もちろん今より良くなることができる反面、悪くなる可能性もある。個人的にも、まだシーズンは多くの時間が残っているので、去年のプレー水準に戻せると思う」

 12月23日に延長契約を結び、2023年まで指揮を執ると見られるマローンHCの下、真のエリートチームに上り詰められるか。ナゲッツの底力が問われることになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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