NBAではペイントエリアを中心にファウルをもらい、多くのフリースローを獲得しているエンビード。だが、FIBAルールではファウルをもらえないシーンが見受けられ、本来のリズムを掴めていない印象もある。それでもセルビア戦では８得点、８リバウンドにチーム最多タイの３アシストを記録したほか、屈強な身体を駆使したスクリーンでチームメイトたちをオープンにさせる働きも見せた。

「次の２試合でもこの布陣を試していくつもりだ。ジョエルは日々良くなっている。通常、ビッグマンはリズムや流れを掴むのに時間がかかってしまうものなんだ。でも私はジョエルのことが大好きだし、彼は支配的な選手だ」と指揮官は言う。

  　ベンチにもNBAのオールスター選手が控える超豪華なロスターを形成するアメリカ。カリー、レブロン、エンビードが先発固定と考えれば、まずは彼らが序盤のゲームを作っていくことになる。

　あとはふくらはぎの肉離れでエキシビションマッチに出場できていないケビン・デュラント（サンズ）が、いつからプレーできるかがポイントになってくる。チームメイトたちとの練習時間も限られているため、当面はベンチ起用でリズムを掴むことになりそうだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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