キャバリアーズやセルティックス、ニックスは今季のタイトル獲得をゴールに据える上位チームで、プレーオフを想定した選手起用やマッチアップをテストする段階に来ていると言えるだろう。

　ニックスはプレーオフで過去２年連続してカンファレンス・セミファイナル敗退を喫するも、昨年はカンファレンス・ファイナル進出まであと１勝に迫った。

　そのチームに今季から加入したカール・アンソニー・タウンズは、あくまでプレーオフに照準を合わせていると口にしていた。
  「シーズン最初にも言ったけど、僕らは進行中の状況にあるということ。ポストシーズンに突入するまで、僕らはシーズンを通してずっとチームを構築し続けることになる」

　イーストの上位２チーム相手に完敗しているニックスだが、今季ここまで連敗は３度のみで、そのうち３連敗が１度と黒星が長引いていない。シーズン中は対戦相手が変わるとはいえ、プレーオフは４戦先勝の７ゲーム・シリーズだけに、連敗を引きずっていないことは、今後に向けて好材料と言えるだろう。

　あとはプレーオフまでの約２か月間で、上位チームを倒すことができれば、ニックスはさらにチーム力を増し、自信を高めることができるかもしれない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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