さらに残り２分40秒には、ディフェンシブ・リバウンドを奪ってそのままボールをプッシュ。右ウイング付近で股抜きパスを繰り出し、スペンサーの３ポイントを演出する。この12分間はシュートこそ決まらなかったものの、３本のアシストを積み上げ、６得点に４リバウンド、５アシスト、１スティールの成績で前半を終えた。

　第３クォーターは残り７分20秒にコートイン。残り３分48秒、左ウイングからドライブを仕掛けてジェイデン・ハーディーのファウルを誘発し、獲得したフリースローを２本とも成功させる。圧巻だったのは残り３分20秒、再びハーディーのファウルを受けながら３ポイントをねじ込みバスケットカウント。ボーナススローも沈め、４点プレーを完成させた。

　第４クォーターは５分28秒から登場するも、得点やアシストには絡めなかった。
  　最終的なスタッツは、28分５秒のプレータイムで12得点（フィールドゴール３／８、３ポイント３／７、フリースロー３／３）、５リバウンド、５アシスト、１スティール。いずれもキャリアハイかそれに並ぶ自己最多タイと、見事なパフォーマンスを披露した。

　ウエスト８位が確定したグリズリーズは、プレーオフ進出をかけてプレーイン・ゲームに臨む。15日に行なわれるウエスト７位チームとの試合に勝てば第７シードを獲得できるため、大一番となりそうだ。

　また、２WAY契約の河村はプレーオフに出場できないため、この試合を持って2024－25シーズンは終了。NBAという世界最高峰のバスケットボールリーグで戦い抜いた“小さな侍”の、来季のさらなる飛躍に期待したい。

構成●ダンクシュート編集部

【画像】グリズリーズと２WAY契約を締結！日本人４人目のNBA選手となった河村勇輝！