確かに、ウエストブルックはこの試合でチーム３番目の17本ものショットを放ちながら12本も落とした。だが、攻守両面で無限のエナジーを駆使してがむしゃらなプレーを続けて、出場時間帯における得失点差でもチーム３位の＋７と、着実に勝利へ貢献していた。

「多くの人がショットをたくさん落としていると強調してくる。でもプレーオフでは、試合に勝つことが何よりも重要なんだ。どれだけ多くのショットを落としたかなんて気にしない。ディフェンス、オフェンスの両方で勝つためのバスケットボールをしていくだけ」（ウエストブルック）
  　頼れるベテランに導かれ、シリーズ白星発進したナゲッツ。２年ぶりの王座奪還に向けて、まずは好発進を切ったと言えるだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

【画像】NBA最強の選手は誰だ？識者８人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介！