「最初に感じたのはフィジカルの差だった。高校を出たばかりの時、俺は体重が217ポンド(約98kg)だった。でも高校にはウエイトトレーニング施設なんてなかった。すべて自分の筋肉だけが頼りだったんだ。トレーニングもなしに、めちゃくちゃ強い相手と戦わなきゃいけなかった。
『マジでこいつら強すぎるだろ』って思ったよ(笑)。だから、スピードとか、持っているものすべてを駆使しなきゃならなかった。才能では負けてないと思ったけど、身体の強さは圧倒的に負けてたね」
当時のブレイザーズにはラシード・ウォーレス、ゲイリー・トレント、アルビダス・サボニス、クリス・ダドリーといった屈強なビッグマンが在籍しており、練習でオニールは彼らとマッチアップしなければならなかった。本人は苦しい日々を過ごしながらも、「もっと身体を鍛えなきゃいけない」と、早い段階で気づけたことは幸運だったと振り返っている。
それでもプレータイムを得るのは容易ではなく、ルーキーイヤーは平均10.2分で4.1点、2.8リバウンド。2年目は13.5分で4.5点、3.4リバウンドとスタッツは微増したものの、翌年は8.6分で2.5点、2.7リバウンドにとどまった。同期たちが着実にスターの階段を上るなか、ブレイザーズで過ごした4年間でオニールは平均3.9点、3.1リバウンド、0.7ブロックと存在感を発揮できなかった。
ただ、00年のペイサーズ移籍を機に才能が開花。加入1年目でMIP賞(最も成長した選手)に輝き、翌年にはオールスター初出場を果たした。最終的にペイサーズでプレーした8シーズンで平均18.6点、9.6リバウンド、2.4ブロックをあげ、球宴に6回選出と、リーグを代表するビッグマンの1人として認められるようになった。
コビーやアイバーソンに注目されがちだが、苦難を乗り越えて18年ものキャリアを築いたオニールのような存在が、96年ドラフトの価値と魅力をより一層引き立てているのかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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