専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

ホーネッツの主力として、そしてステフィンの父として、デル・カリーがNBAに残した確かな爪痕【NBA名脇役列伝・後編】

出野哲也

2020.02.21

昨年オールスターのチャリティ・イベントでは3ポイントが不発に。ただ50歳を過ぎてもお手本のようなシュートフォームは健在だった。(C)Getty Images

昨年オールスターのチャリティ・イベントでは3ポイントが不発に。ただ50歳を過ぎてもお手本のようなシュートフォームは健在だった。(C)Getty Images

 息子たちだけでなく、娘のシデルも母と同じバレーボール選手となり、高校では州の代表選手となった。近年では息子の試合を観戦に来たソーニャまで「女優のタンディ・ニュートン似の美人ママ」として注目を集め、家族全員が有名人となっている。

 一家で誰が最高のシューターなのかとの質問に「以前なら私だったね」と答えていたデル。シャーロットで開催された昨年のオールスターでは、ライス、レイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダーほか)、マーク・プライス(元クリーブランド・キャバリアーズほか)ら往年の名シューターたちと組んで、3ポイントを1回決める度に1000ドルを寄付するチャリティ・イベントを開催した。
 
 しかしながら10本中2本を決めるにとどまり「記憶にあるよりずっと3ポイントラインが遠く感じた」と残念そうにコメント。3ポイントコンテストには初めてカリー兄弟が揃って参加したが、2人とも優勝には手が届かなかった。

 ところが、カリー一家総出で出場したオールスター・ウィークエンド初日のイベントでは、何とソーニャがハーフコートから見事なアンダーハンドシュートを命中させ、観客を大いに沸かせた。先の質問に対する正しい回答は、デルでもステフでもセスでもなく“ソーニャ”なのかもしれない。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2013年12月号掲載原稿に加筆・修正
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号