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NBA

【現地発】ニックスの再建を託すべき新指揮官は?候補者6人の手腕&現状をチェック

杉浦大介

2020.04.23

ポポビッチ(左)の下で研鑽を積んでいるハモン(右)が、リーグ史上初の女性HCとなる可能性も。(C)Getty Images

ポポビッチ(左)の下で研鑽を積んでいるハモン(右)が、リーグ史上初の女性HCとなる可能性も。(C)Getty Images

■ベッキー・ハモン

 2014年以降、サンアントニオ・スパーズのアシスタントコーチとしてグレッグ・ポポビッチHCの下で経験を積んできたハモンは、リーグ初の女性ヘッドコーチに最も近い位置にいると目されている。WNBAのニューヨーク・リバティで選手として長年プレーした経験もあり、昨年12月にニックスがフィッツデールを解雇した直後には、後釜候補として名前を挙げられていた。

 来季のニックスは上位進出が期待される状況ではなく、パイオニアの登用には適した状況ではある。ただ、メディアの中枢地といわれるニューヨークに女性HCが生まれれば、とてつもない注目を集めることは確実。重圧も大きくなるだけに、雇用する側も“リスキー過ぎる”と考えるかもしれない。
 
■マイク・ミラー

 昨冬にミラーが暫定HCに就任して以降、ニックスは17勝27敗と戦力不足を考えれば悪くない成績を残していた。知名度は依然として極めて低いが、その指導力への評価もまずまず。“ミラーにフルシーズンにわたってチャンスを与えるべき”という声はニューヨークにも少なからずある。

 もっとも、新たに人事を担当するローズ球団社長が、前体制で雇われた暫定HCをそのまま起用し続けるとは考え難いのも事実。これまで名前を挙げてきた5人か、あるいはマイク・ウッドソン(元アトランタ・ホークスHCほか)、ジョン・カリパリ(元ネッツHCほか)、ジェイソン・キッド(現ロサンゼルス・レイカーズ・アシスタントコーチ)といったほかの候補たちにその座を譲る可能性は高そうだ。

文●杉浦大介

【著者プロフィール】
すぎうら・だいすけ/ニューヨーク在住のスポーツライター。MLB、NBA、ボクシングを中心に取材・執筆活動を行う。著書に『イチローがいた幸せ』(悟空出版 )など。ツイッターIDは@daisukesugiura。

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