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NBA

「バスケットボールが好きで、プレーしたいという気持ちさえあれば…」NBAから欧州へ渡ったグレッグ・モンローの信念

小川由紀子

2020.05.26

バックス時代のチームメイトであるアデトクンボ(左)には「キャリアの中で最高のチームメイトの1人」と賛辞を贈った。(C)Getty Images

バックス時代のチームメイトであるアデトクンボ(左)には「キャリアの中で最高のチームメイトの1人」と賛辞を贈った。(C)Getty Images

 ちなみに、バックス時代にチームメイトだったアデトクンボとは、いまだに交流を続けているという。

「彼(アデトクンボ)の練習熱心さと、闘争心は飛び抜けていたよ。どんなにトレーニングがハードだった日でも、シーズンの佳境であっても関係なく、日課の夜のジム通いは欠かさない。父親が亡くなった翌朝でさえ、彼は練習を休まなかった。その時、彼のバスケットボールに賭ける気持ちを思い知った。今の状況を当たり前などとは一切思っていない。だから緊張感も失わないし、いつでも真剣なんだ。彼が飛躍した理由はそこにあると思う」

 今年1月にパリで初開催されたNBAゲームの時も、写真撮影や来賓へのお披露目が目的だった公開練習の間、チームでただ1人、リングに向かって黙々とシュート練習を続けていたのがアデトクンボだった。
 
「彼は、俺がこれまでのキャリアで一緒になった中で最高のチームメイトの1人だ。本当に素晴らしい、謙虚な男だよ」

 そう褒めちぎるめちぎるモンロー自身も、謙虚で、仲間のために身体を張る利他的なプレーヤーだ。ピストンズ時代から、チームメイトはバカンスに出かける夏の期間も「いろいろな選手を知るいい機会になるから」と、サマーリーグに積極的に参加していた努力家でもある。

 たとえ舞台がどこであろうと、コート上でプレーする姿を見ていて思わず応援したくなるのは、そんな彼の人間性がパフォーマンスに現われているからなのだろう。

文●小川由紀子

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