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NBA

再開シーズン初戦を控えた八村塁が掴んだ“確かな手応え”と、指揮官が与えた“3つの課題”

秋山裕之

2020.07.31

 3ポイントについて、八村は「僕としては別に3ポイントシューターという意識は全然ないので。ただ単に、3ポイントは僕のゲームじゃないので、あんまり打ちたいとは思わないだけ」とさほど問題視していない様子。「ほかの部分でできることがいっぱいあるので、そこをもっと意識してトレーニングしてますし練習にも臨んでるので、3ポイントを無理して打とうとはしてません」と語っている。それでも、ゲームの流れやスペーシングを保つうえで、“打たなければいけない”場面は今後も確実に出てくるだけに、その時は迷わず練習の成果を発揮したいところだ。

 ウィザーズはジョン・ウォールにブラッドリー・ビール、ダービス・ベルターンスら主軸が再開シーズンを欠場。飛車角落ちの布陣でイースト8位のオーランド・マジックを5.5ゲーム差で追いかけるというタフな状況にもかかわらず、ブルックスHCはこれからの8試合を「絶好の機会」と捉えている。
 
「周囲は『苦難に直面するだろう』と言っているが、私はそうは思っていない。選手たちが厳しい挑戦をするいい機会だと見ている。ベストなバスケットボールをする以外、許されないゲームが始まろうとしている。何とかプレーイン・トーナメントへとたどり着きたいね。それと同時に、若い選手たちを評価するいい機会でもある。彼らがこの期待にどう応えるのか。残り8試合でゲーム差を縮められるか。そんなテストになる。他のチームが負けなければいけないから、(プレーオフへ出場するためには)多少の運も必要。でも経験が浅い我々の選手にとってはいい機会だし、コーチ陣も彼らを評価できる」

 4か月以上も中断していたこともあり、この第二幕について「どちらかというと2年目のような感じがします」と口にした八村。ウィザーズは、31日から8月13日までの約2週間で8試合を戦い、8位チームと4ゲーム差以内まで縮めることができれば、プレーイン・トーナメントへと持ち込まれ、そこで2連勝すれば2年ぶりのプレーオフ出場権を獲得できる。再開初戦は日本時間で早朝5時に始まることを受け、八村は日本のファンに向けてこんなメッセージを送った。

「時差があるので大変だと思うんですけど、僕らもプレーオフへ向けてチーム一丸となっていきます。僕らの速攻の速さとか、見どころがあると思うので、皆さんぜひ観てください」

文●秋山裕之(フリーライター)

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