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NBA

シクサーズはシモンズのトレードに踏み切るのか? 実現を阻む“問題点”と獲得すべき“交換相手”<DUNKSHOOT>

杉浦大介

2021.07.22

 そのほか、同じくブレイザーズのCJ・マッカラム、まだ優勝候補とは言えないワシントン・ウィザーズで黙々と得点を稼ぐブラッドリー・ビールあたりも候補になる。とはいえ、リラード以外に目玉と呼べるターゲットは不在で、交換要員で折り合う保証もない。そういった背景から、シモンズは結局、シクサーズの一員として来季開幕を迎えるのではないかと見る関係者も少なくないのが現実だ。

 仮にシモンズが残留となった場合でも、疑問点は山積みだ。シモンズとエンビードとの間にどうケミストリーを生み出すか。チーム内からFAになるダニー・グリーン、フルカン・コルクマズらの処遇はどうするのか。エンビード、シモンズと、トバイアス・ハリス、セス・カリー、マティス・サイブル、タイリース・マキシー、シェイク・ミルトン 、アイザイア・ジョー、ポール・リード、ジョージ・ヒル(の契約内での保証額)だけで総額1億2100万ドルを費やしている状況下で、それでも適切な補強が施せるかどうか……。
 
 ドラフト、FA戦線の開始が近づき、現時点ではっきりしていることは何もない。ただひとつ確かなのは、今夏がシクサーズにとって極めて大切なオフになるということ。フロントはリスキーなギャンブルに手を染め、シモンズをトレードするのか。フランチャイズの命運を左右する決断の時は、もう間近に迫っている。

文●杉浦大介
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