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NBA

NBA“ベストシューターチーム”を選定!カリー、アレンら名手に加え、センターには現役ビッグマンの名も<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.12.24

【パワーフォワード】
ダーク・ノビツキー

1978年6月19日生。213cm・111kg
RS成績:1522試合、平均20.7点、3ポイント成功1982本/成功率38.0%
PO成績:145試合、平均25.3点、3ポイント成功149本/成功率36.5%

 SF/PFでは、ネッツで活躍中のケビン・デュラントも長身(208cm)ながら軽々と3ポイントを決める姿が印象的だ。それでも、ここは通算成功数で200本以上上回り、成功率も大差のないノビツキーを選びたい。

 シグネチャームーブは、片足で放つ、いささか不格好ではあるもののディフェンスの難しいフェイダウェイ。そしてもうひとつの武器が3ポイントで、通算成功数1982本は歴代13位にランクされている。彼より上位の12人は、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を除いて身長201cm以下。213cmの7フッターであるノビツキーこそ「ビッグマンの3ポイントシューター」の原型を築いた選手と言える。

 サイズに恵まれている分リバウンドも多く、通算1万1489本は歴代26位。3ポイントとリバウンドの両方で40位以内に入っている者はほかに誰もいない。ダラス・マーベリックス一筋21年でオールスター選出14回、通算3万1560点は史上6位で、07年にはヨーロッパ出身者で初のMVPにも選ばれている。
 
【センター】
カール・アンソニー・タウンズ

1995年11月15日生。211cm・112kg
RS成績:438試合、平均23.0点、3ポイント成功701本/成功率39.7%
PO成績:5試合、平均15.2点、3ポイント成功3本/成功率27.3%

 一昔前まで、「センター」と「3ポイント」はほとんど結びつかない単語だった。それが今では、巨大な体格の選手たちが3ポイントラインの後方からどんどんシュートを放つ光景が日常になっている。

 なかでもタウンズは、その確率の高さで頭ひとつ抜きんでている。12月24日現在でのキャリア通算成功率は39.7%で、センター兼PFの選手でこれを上回るのは元サンアントニオ・スパーズのマット・ボナー(41.5%)だけ。3ポイントシューターのイメージはより強くともロールプレーヤーだったボナーより、ミネソタ・ティンバーウルブズのエースであるタウンズの方が、今回の選出にはふさわしいだろう。

「俺はビッグマンでは史上最高のシューター。数字がそれを証明している」と断言し、「ノビツキーがいるじゃないか」と反論されていたのも、そのくらいシュート力に自信を持っていることの表われだ。今季も11月8日のメンフィス・グリズリーズ戦で、ラインのはるか後方からオーバータイムへ持ち込む同点スリーを決めている。
 
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