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NBA

NBAの歴代ベスト“ドラフト3位チーム”を選定!代表格はジョーダン、他ポジションは現役の候補も多数<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.03.26

【センター】
パウ・ガソル

1980年7月6日生。213cm・113kg
2001年ドラフト3位
キャリアスタッツ:1226試合、平均17.0点、9.2リバウンド、3.2アシスト

 いずれはジョエル・エンビード(シクサーズ/2014年3位)が最高の3位指名センターになるかもしれないが、現時点ではまだガソルの実績が上だ。

 母国スペインのプロリーグで腕を磨き、01年のドラフトにエントリー。4位まで大学生が指名されなかった異例のドラフトではホークスに3位指名され、すぐに本拠地をバンクーバーからメンフィスへ移したばかりのグリズリーズへトレードされた。

 02年は平均17.6点、8.9リバウンドの成績で新人王。以後も順調に成長を続け、06年にはオールスターに出場した。07-08シーズン途中にレイカーズへトレードされた際は、のちに自身も名センターになる弟マルクの交渉権が交換要員になっていた。

 LAではコビー・ブライアントのパートナーとして、派手ではなくとも堅実な仕事をこなし09、10年の2連覇に貢献。ダーク・ノビツキーに次ぎ、ヨーロッパ出身選手では2人目の通算2万得点も達成した。06年に日本で開催された世界選手権(現ワールドカップ)では、スペイン代表を金メダルに導いている。
 
【シックスマン】
ピート・マラビッチ

1947年6月22日生(88年1月5日没)。196cm・89kg
1970年ドラフト3位
キャリアスタッツ:658試合、平均24.2点、4.2リバウンド、5.4アシスト

 ジェームズ・ハーデンやカーメロ・アンソニーを6番目の選手として選んでもいいが、ここでは「NBA史上最高のショーマン」(アイザイア・トーマス談)である“ピストル・ピート”を取り上げたい。

 誇張でなくコートのどこからでも得点できるシュート力と、味方をも惑わせる奇想天外なパスでファンを楽しませた天才児。ルイジアナ州大では3年間で平均44.2点という異次元の数字を叩き出し、70年の3位指名でホークスに入団すると背番号44を選んだ。

 NBA入り後も活躍は続き、オールスターには5回選出、ニューオーリンズ(現ユタ)・ジャズ在籍時の76-77シーズンは平均31.1点でタイトルを獲得した。翌シーズンにはガードとして当時のリーグ最高記録となる68得点もマーク。

 32歳で引退したこともあり、通算成績は1万5948点/平均24.2点にとどまっているけれども、3ポイントルールが存在し、なおかつ大学1年でプロ入りするのが当たり前の現代にプレーしていたら、はるかに凄い数字を残していたのは間違いない。

文●出野哲也
 
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