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NBA

スタークス、ビッグベン、ヴァンブリート…苦境から這い上がった“ドラフト外最強チーム”!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.05.02

【パワーフォワード】
ユドニス・ハズレム
1980年6月9日生。203cm・107kg
キャリアスタッツ:872試合、平均7.5点、6.6リバウンド、0.8アシスト

 41歳でいまだ現役、史上5人目となる1球団のみで19年プレーした大ベテランも、ドラフト外でNBA入りしている。マイアミで生まれ、フロリダ大で4年を過ごしたものの、2002年のドラフト当時は体重が135kgまで増えていて指名洩れ。ボウエンと同じく、1年間フランスで過ごす間に30kg以上の減量に成功して、地元のヒートに加わった。

 同期入団のドゥエイン・ウェイドは「最初のワークアウトでリバウンドを取りまくっている男がいて、そいつがユドニスだった。彼こそこのチームに必要な選手だとすぐにわかったよ」と語ったように、1年目からローテーション入りし、決して目立ちはしないものの献身的なプレースタイルで球団首脳から好評価を獲得。翌2004-05シーズンには先発PF(パワーフォワード)に定着、平均10.9点、9.1リバウンドをマークした。

 2006、12、13年と、ヒートの3度の優勝にも縁の下の力持ちとして貢献。30代半ばを迎えた頃からめっきり出場機会が減り、ここ6シーズンの出場数は合計58試合と、実質的には選手兼コーチになっている。
 
【センター】
ベン・ウォーレス
1974年9月10日生。206cm・109kg
キャリアスタッツ:1088試合、平均5.7点、9.6リバウンド、1.3アシスト

 1950年代に3年連続で得点王に輝いたニール・ジョンストン(元ウォリアーズ)もドラフト外だが、さすがに古すぎる。時代の違い、リーグ自体のプレーが進化していることも考慮すると、史上有数の守備の名手ウォーレスを選ぶのが妥当だ。

 1996年のドラフトはコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)やスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)が指名された大豊作年だが、バージニアユニオン大のウォーレスには声がかからず、イタリア行きも考えた末にドラフト外でワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)に入団。オフェンス力の低さをリバウンドとブロックでカバーし、デトロイト・ピストンズへ移籍した2000-01シーズンから7年連続で平均2桁リバウンド。2002年は平均13.0本、翌2003年は15.4本の荒稼ぎで2年連続のスタッツリーダーとなったほか、2002年には平均スティール(3.5)でもトップに立った。

 さらに同年からの5シーズンで4度の最優秀守備選手賞獲得、オールスター出場4回はドラフト外では最多。2004年のリーグ制覇にも大きく貢献した。

 その他のセンターでは、ブラッド・ミラーも1998年のドラフト外でシャーロット・ホーネッツに入団し、2回オールスターに選ばれている。
 
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