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NBA

スタークス、ビッグベン、ヴァンブリート…苦境から這い上がった“ドラフト外最強チーム”!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.05.02

【シューティングガード】
ジョン・スタークス
1965年8月10日生。196cm・86kg
キャリアスタッツ:866試合、平均12.5点、2.5リバウンド、3.6アシスト

 4つの大学を転々とした末、オクラホマ州大から1988年にゴールデンステイト・ウォリアーズへドラフト外で入団。1年で解雇された後、マイナーリーグを経てニューヨーク・ニックスで再浮上すると、闘志あふれるプレーと激しいディフェンス、思い切りの良いロングシュートでチームきっての人気者となる。1993年にオールディフェンシブ2ndチーム入り、翌1994年は自己ベストの平均19.0点をあげ、ABAと合併後のドラフト外選手で初めてオールスターに出場した。

 勢いそのまま、同年のファイナルでは3試合で20得点以上を稼ぐ大奮闘を見せる。だが第6戦、入れば優勝が決まったシュートをブロックされヒーローになり損ねると、続く第7戦は11本放った3ポイントをすべて外す大失態。優勝は逃したものの、控えに回った1996-97シーズンにはシックスマン賞を受賞した。

 2009年にドラフト外でユタ・ジャズに入団したウェズリー・マシューズ(現ミルウォーキー・バックス)も、タイトルなどとは無縁ながら、いぶし銀のような存在になっている。
 
【スモールフォワード】
ブルース・ボウエン
1971年6月14日生。201cm・91kg
キャリアスタッツ:873試合、平均6.1点、2.8リバウンド、1.2アシスト

 カリフォルニア大フラートン校を1993年に卒業したがドラフトにかからず、2年間フランスでプレー。1997年にマイアミ・ヒートと契約した際も1試合で見限られた。

 その後守備力を磨いて次第に頭角を現わすと、ヒートに再加入した2000-01シーズンには先発SF(スモールフォワード)の座を射止め、オールディフェンシブ2ndチームに選出。翌年からはスパーズへ移り、2004年以降5シーズン連続で同1stチームに選ばれた。

 時にダーティーとも評されたしぶといディフェンスについて、ニックスなどの元HC(ヘッドコーチ)ジェフ・ヴァン・ガンディは「汚い選手だとは思わない。とてもハードなディフェンスをしていただけだ」と擁護している。オフェンス面では2002-03シーズンにリーグ1位の3ポイント成功率44.1%を記録した一方、なぜかフリースローは下手で、通算成功率57.5%にとどまった。

 現役では、ボウエン同様守備力を評価されているジョー・イングルズ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ロバート・コビントン(ロサンゼルス・クリッパーズ)らの名が挙がる。
 
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