――オールスターで注目している若手選手を教えてください。
五十嵐:たくさんいますが、サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマです。僕らの世代ですと、身長2メートルの選手が機敏に動いて3ポイントを打つのが、まだそんなに浸透していませんでした。日本で言うと、竹内兄弟(公輔・譲次)くらいでしたかね。
それが今となっては、身長2メートル以上の選手がボールを運んで3ポイントも打ってアシストをするのが当たり前の時代になってきています。彼にとって自国開催のパリ五輪にも(フランス代表に)選ばれるだろうし、ウェンバンヤマには注目したいですね。
――プレーヤー目線でNBAを見る時はどのような部分を見ていますか。
五十嵐:どうしてもポイントガードの選手に目がいってしまいますが、フロアバランスを見るようになりました。ガードの選手だけではなく、他の選手たちも含めて全体を見ています。若い頃は日本代表として、ヤオ・ミンがいる中国代表と対戦した時とか全員が2メートル以上で、ゾーンディフェンスをやっているのではないかというくらいコートが狭く感じました。
NBAだとそれ以上の大きい選手がいる中で、フロアバランスを注目して見ています。その辺がこれまでと違った見方になりました。今までだと、どういうボールハンドリングをしているとか個々の動きとかを追っていましたが、最近はどちらかというとポイントガードだけでなくコート上の選手全員がフロアをどのようにスペースを使っているのかを見るようになりました。もちろんこれまでも見てはいましたが、今の方が視野は広がったと思います。
――オールスターが終われば、シーズンも佳境に向かってNBAは今まで以上に熾烈な戦いが繰り広げられていきます。プレーオフ、ファイナルの展望をお聞かせください。
五十嵐:ここ数年は絶対的エースの力だけではなく「組織力で勝っているチーム」が上位に来ている気がします。ベンチメンバーや仕事ができる選手が揃っているチームが強いですよね。イメージ的には、デンバー・ナゲッツやマイアミ・ヒートです。もちろん絶対的エースもいますが、その中でも総合力のあるチームが勝ち上がってくると思います。
現時点では、東カンファレンスはバックスがファイナル進出の第一候補です。首脳陣とのケミストリーは懸念されますが、オールスター明けにどうなっているかですね。実力的にはリラードとアデトクンボという2大エースがいるのは魅力的です。
一方の西カンファレンスは、レイカーズが上がってきてほしいです。レブロンやデイビスといった短期決戦であるプレーオフの勝ち方を知っている選手がいるのは大きいと思います。あとは、同じ群馬クレインサンダーズの(八村)阿蓮のお兄さんもいますしね。
五十嵐:たくさんいますが、サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマです。僕らの世代ですと、身長2メートルの選手が機敏に動いて3ポイントを打つのが、まだそんなに浸透していませんでした。日本で言うと、竹内兄弟(公輔・譲次)くらいでしたかね。
それが今となっては、身長2メートル以上の選手がボールを運んで3ポイントも打ってアシストをするのが当たり前の時代になってきています。彼にとって自国開催のパリ五輪にも(フランス代表に)選ばれるだろうし、ウェンバンヤマには注目したいですね。
――プレーヤー目線でNBAを見る時はどのような部分を見ていますか。
五十嵐:どうしてもポイントガードの選手に目がいってしまいますが、フロアバランスを見るようになりました。ガードの選手だけではなく、他の選手たちも含めて全体を見ています。若い頃は日本代表として、ヤオ・ミンがいる中国代表と対戦した時とか全員が2メートル以上で、ゾーンディフェンスをやっているのではないかというくらいコートが狭く感じました。
NBAだとそれ以上の大きい選手がいる中で、フロアバランスを注目して見ています。その辺がこれまでと違った見方になりました。今までだと、どういうボールハンドリングをしているとか個々の動きとかを追っていましたが、最近はどちらかというとポイントガードだけでなくコート上の選手全員がフロアをどのようにスペースを使っているのかを見るようになりました。もちろんこれまでも見てはいましたが、今の方が視野は広がったと思います。
――オールスターが終われば、シーズンも佳境に向かってNBAは今まで以上に熾烈な戦いが繰り広げられていきます。プレーオフ、ファイナルの展望をお聞かせください。
五十嵐:ここ数年は絶対的エースの力だけではなく「組織力で勝っているチーム」が上位に来ている気がします。ベンチメンバーや仕事ができる選手が揃っているチームが強いですよね。イメージ的には、デンバー・ナゲッツやマイアミ・ヒートです。もちろん絶対的エースもいますが、その中でも総合力のあるチームが勝ち上がってくると思います。
現時点では、東カンファレンスはバックスがファイナル進出の第一候補です。首脳陣とのケミストリーは懸念されますが、オールスター明けにどうなっているかですね。実力的にはリラードとアデトクンボという2大エースがいるのは魅力的です。
一方の西カンファレンスは、レイカーズが上がってきてほしいです。レブロンやデイビスといった短期決戦であるプレーオフの勝ち方を知っている選手がいるのは大きいと思います。あとは、同じ群馬クレインサンダーズの(八村)阿蓮のお兄さんもいますしね。