そんな彼を間近で見守るのは、INSEPの先輩であり、2014年からアスベルのオーナーを務めるトニー・パーカーだ。ティーンエイジャーの頃から頭角を現わし、ポジションも同じポイントガードであることから、自身の後継者と称されることの多いマレドンについてパーカーは、「選手はそれぞれ自分の道を歩み、自分自身の歴史を作る。そもそも比較というのは、ジャーナリストたちのためにあるものだ」と、釘を刺す。
NBAドラフトにおけるフランス人選手の歴史では、17年にニューヨーク・ニックスから8位指名を受けたフランク・ニリキナが最高位だが、パーカーは「テオは、ニリキナが彼と同じ歳だった頃よりも優れていると感じる」と話し、「ドラフト15位以内には食い込むのではないか」と期待を寄せている。
フランス代表では、同じ2001年生まれのキリアン・ヘイズとともに、17年のU16欧州選手権で金メダルを獲得。18年のU17世界選手権ではキャプテンを務め、準優勝に導いた。さらに昨年のFIBAワールドカップ予選では、17歳にしてフル代表に招集されるなど、フランスの次代を担う存在として期待を集めている。
昨年10月に右肩を負傷して約1か月間戦列を離れたこともあり、今季は国内リーグで平均5.9点、2.5アシストといまひとつリズムに乗れていない。とりわけフィールドゴール成功率は37.7% 、3ポイント成功率は27.0%と、シューティングに関してはさらに磨きをかける必要がある。それでも難しい体勢からのシュートを沈めるなど時折見せる天性のバランス感覚はピカイチ。抜群のタレントと可能性を秘めたフランスの星が、6月のドラフトでどんな評価を受けるのか注目だ。
文●小川由紀子
NBAドラフトにおけるフランス人選手の歴史では、17年にニューヨーク・ニックスから8位指名を受けたフランク・ニリキナが最高位だが、パーカーは「テオは、ニリキナが彼と同じ歳だった頃よりも優れていると感じる」と話し、「ドラフト15位以内には食い込むのではないか」と期待を寄せている。
フランス代表では、同じ2001年生まれのキリアン・ヘイズとともに、17年のU16欧州選手権で金メダルを獲得。18年のU17世界選手権ではキャプテンを務め、準優勝に導いた。さらに昨年のFIBAワールドカップ予選では、17歳にしてフル代表に招集されるなど、フランスの次代を担う存在として期待を集めている。
昨年10月に右肩を負傷して約1か月間戦列を離れたこともあり、今季は国内リーグで平均5.9点、2.5アシストといまひとつリズムに乗れていない。とりわけフィールドゴール成功率は37.7% 、3ポイント成功率は27.0%と、シューティングに関してはさらに磨きをかける必要がある。それでも難しい体勢からのシュートを沈めるなど時折見せる天性のバランス感覚はピカイチ。抜群のタレントと可能性を秘めたフランスの星が、6月のドラフトでどんな評価を受けるのか注目だ。
文●小川由紀子