マンチェスター・ユナイテッドは先週末に行なわれたプレミアリーグ第6節のブレントフォード戦で1-3の敗北を喫し、2勝1分け3敗で14位に沈んでいる。
昨年11月にスポルティングから引き抜かれる形で「赤い悪魔」の監督に就任したルベン・アモリムは、チームを浮上させられないまま、今季もプレミアリーグ創設以来で最も酷いと言っても過言ではないシーズンのスタートを切った。
11勝9分け18敗の15位という成績に終わった昨季も含め、ここまでの結果を見れば、このポルトガル人指揮官はとうに解任されていてもおかしくないところだが、英国公共放送『BBC』によれば、マンU首脳陣は今なお彼を支持し、シーズン中の解任には否定的な見解を示しているという。
この状況に対し、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「方程式はシンプルなものだ。負ける試合より多く勝ち、失点より多く得点する、そして誤りよりも多く正しい判断を下す。しかし、アモリムは今、これら全ての原則を守れていない。おそらくそれは、彼が好む3-4-3の布陣が、低迷するチームに問題を引き起こしていると、いまだに認めていないからだろう」と指摘する。
「全ての監督は、結果で評価される。そして、アモリムもその例外ではない。やがて、エリク・テン・ハフ、オレ・グンナー・スールシャール、ジョゼ・モウリーニョ、ルイス・ファン・ハール、デイビッド・モイーズと同じように、アモリムの時間も尽きるだろう。なぜなら、彼はあまりに多くの試合に敗れているからだ」
アモリム監督はここまで、プレミアリーグでは33試合を消化して17敗を喫している。この間のチームの獲得勝点はわずか34で、1試合平均では1.03に過ぎない。勝率はわずか27.3%。ちなみに、先週末にウェストハムから解任されたグレアム・ポッターのそれは26%である。
同メディアは、「アモリムがプレミアリーグ創設以降のマンUの監督としては群を抜いて最悪の成績を残している」として、2014年にわずか10か月で解任されたモイーズでさえ勝率は50%に達しており(これでも当時のクラブ最低勝率)、2022年に暫定監督を務めたラルフ・ラングニックも41.6%で、現監督よりははるかに高かったと紹介している。
「アモリムを正当化するようなポジティブな統計は存在しない。リーグ戦33試合でマンUはわずか39得点しか挙げられず、逆に失点は53。公式戦では49試合でわずか19勝に対して敗戦は21と負け越し、総得点と総失点はともに95である。リーグでは連勝すらなく、3月に降格済みのレスターに3-0で勝って以来、アウェー勝利はゼロ。加えて先月のカラバオ・カップでは、クラブ創設147年にして初めて、4部リーグのチーム(グリムズビー・タウン)に敗れるという不名誉な記録まで樹立してしまった」
それでもなお、オマール・ベラーダCEO、フットボールディレクターのジェイソン・ウィルコックス、少数株主のジム・ラトクリフ卿や共同オーナーのジョエル・グレイザーら首脳陣がアモリムを擁護している理由として、同メディアは「信頼できる代役候補が存在しない、あるいは、いたとしても現在フリーだったりする。
また、「オールド・トラフォードでは数百人のスタッフがコスト削減のために職を失うなどの混乱が続き、クラブ全体の士気に影響を与えてきたのは、アモリムにとっては情状酌量の余地があると言える」とも指摘した同メディアは、彼が首脳陣や前任監督たちの間違った戦力補強や放出の犠牲になった部分もある点を否定していない。
さらにアモリム自身が、アンドレ・オナナに代わる経験豊富なGKを望んでいたのに対し、アントワープから23歳の無名GKセネ・ラメンスを獲得するに止まった。また中盤の運動能力不足を公然と指摘していたにもかかわらず、新たなMFを補強できないなど、"不遇"な面も紹介。もっとも、マンUは今夏、ブライアン・ムベウモ、マテウス・クーニャ、ベンヤミン・シェシュコらの獲得に、総額2億ポンド(約398億円)以上を投資している。
そして同メディアは、記事の最後で「どれだけ言い訳を並べても、数字は嘘をつかない。それはただ、厳しい現実を突きつけるだけだ。アモリムは本当にもう、言い訳はできない。迎えるマンUでの50試合目、サンダーランド戦(10月4日)で再び悪い結果となれば、今週末がオールド・トラフォードでの最後の指揮となる可能性がある」と、いよいよアモリムがマンUでのキャリアの終焉を迎える可能性を示唆した。
構成●THE DIGEST編集部
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昨年11月にスポルティングから引き抜かれる形で「赤い悪魔」の監督に就任したルベン・アモリムは、チームを浮上させられないまま、今季もプレミアリーグ創設以来で最も酷いと言っても過言ではないシーズンのスタートを切った。
11勝9分け18敗の15位という成績に終わった昨季も含め、ここまでの結果を見れば、このポルトガル人指揮官はとうに解任されていてもおかしくないところだが、英国公共放送『BBC』によれば、マンU首脳陣は今なお彼を支持し、シーズン中の解任には否定的な見解を示しているという。
この状況に対し、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「方程式はシンプルなものだ。負ける試合より多く勝ち、失点より多く得点する、そして誤りよりも多く正しい判断を下す。しかし、アモリムは今、これら全ての原則を守れていない。おそらくそれは、彼が好む3-4-3の布陣が、低迷するチームに問題を引き起こしていると、いまだに認めていないからだろう」と指摘する。
「全ての監督は、結果で評価される。そして、アモリムもその例外ではない。やがて、エリク・テン・ハフ、オレ・グンナー・スールシャール、ジョゼ・モウリーニョ、ルイス・ファン・ハール、デイビッド・モイーズと同じように、アモリムの時間も尽きるだろう。なぜなら、彼はあまりに多くの試合に敗れているからだ」
アモリム監督はここまで、プレミアリーグでは33試合を消化して17敗を喫している。この間のチームの獲得勝点はわずか34で、1試合平均では1.03に過ぎない。勝率はわずか27.3%。ちなみに、先週末にウェストハムから解任されたグレアム・ポッターのそれは26%である。
同メディアは、「アモリムがプレミアリーグ創設以降のマンUの監督としては群を抜いて最悪の成績を残している」として、2014年にわずか10か月で解任されたモイーズでさえ勝率は50%に達しており(これでも当時のクラブ最低勝率)、2022年に暫定監督を務めたラルフ・ラングニックも41.6%で、現監督よりははるかに高かったと紹介している。
「アモリムを正当化するようなポジティブな統計は存在しない。リーグ戦33試合でマンUはわずか39得点しか挙げられず、逆に失点は53。公式戦では49試合でわずか19勝に対して敗戦は21と負け越し、総得点と総失点はともに95である。リーグでは連勝すらなく、3月に降格済みのレスターに3-0で勝って以来、アウェー勝利はゼロ。加えて先月のカラバオ・カップでは、クラブ創設147年にして初めて、4部リーグのチーム(グリムズビー・タウン)に敗れるという不名誉な記録まで樹立してしまった」
それでもなお、オマール・ベラーダCEO、フットボールディレクターのジェイソン・ウィルコックス、少数株主のジム・ラトクリフ卿や共同オーナーのジョエル・グレイザーら首脳陣がアモリムを擁護している理由として、同メディアは「信頼できる代役候補が存在しない、あるいは、いたとしても現在フリーだったりする。
また、「オールド・トラフォードでは数百人のスタッフがコスト削減のために職を失うなどの混乱が続き、クラブ全体の士気に影響を与えてきたのは、アモリムにとっては情状酌量の余地があると言える」とも指摘した同メディアは、彼が首脳陣や前任監督たちの間違った戦力補強や放出の犠牲になった部分もある点を否定していない。
さらにアモリム自身が、アンドレ・オナナに代わる経験豊富なGKを望んでいたのに対し、アントワープから23歳の無名GKセネ・ラメンスを獲得するに止まった。また中盤の運動能力不足を公然と指摘していたにもかかわらず、新たなMFを補強できないなど、"不遇"な面も紹介。もっとも、マンUは今夏、ブライアン・ムベウモ、マテウス・クーニャ、ベンヤミン・シェシュコらの獲得に、総額2億ポンド(約398億円)以上を投資している。
そして同メディアは、記事の最後で「どれだけ言い訳を並べても、数字は嘘をつかない。それはただ、厳しい現実を突きつけるだけだ。アモリムは本当にもう、言い訳はできない。迎えるマンUでの50試合目、サンダーランド戦(10月4日)で再び悪い結果となれば、今週末がオールド・トラフォードでの最後の指揮となる可能性がある」と、いよいよアモリムがマンUでのキャリアの終焉を迎える可能性を示唆した。
構成●THE DIGEST編集部
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