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海外サッカー

「火に油を注いだ」ピケをはじめ、代理人、監督らも...18歳ヤマルの「舌禍」に対して海外メディアが「周囲の大人」の対応の拙さを批判!「彼は孤独だ――」

THE DIGEST編集部

2025.10.31

試合前の発言からマドリーの選手たちとの諍いが起きたヤマル。周囲の大人たちへも批判の矢が飛んでいる。(C) Getty Images

試合前の発言からマドリーの選手たちとの諍いが起きたヤマル。周囲の大人たちへも批判の矢が飛んでいる。(C) Getty Images

 現地時間10月26日に行なわれたレアル・マドリーとバルセロナによる伝統の一戦「エル・クラシコ」ではホームの前者が2-1で勝利を飾ったが、このサンチャゴ・ベルナベウでの一戦で最も大きな非難の声や口笛を浴びることになったのが、バルサの若き背番号10、ラミン・ヤマルだった。

 それはマドリディスタにとって宿敵のエースだからということよりも、注目の一戦の前にこの18歳の少年がイベントで「マドリーは試合を盗み(ズルをする)、文句ばかり言う――」と口走ってしまったことが原因だった。恥骨炎の影響で輝きを放てないまま試合を終えた彼に対し、マドリーのダニ・カルバハルは「喋り過ぎ」とのジェスチャーを見せている。

 
 そしてこの神童に対する批判は、メディアからも発せられ、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「彼の発言は極めて深刻であり、プロのサッカー選手としても、そしてバルサのスターとしても相応しくない。リオネル・メッシ、シャビ、アンドレス・イニエスタの誰ひとりとして、あのような暴言を口にしたことはなかった。ジョゼ・モウリーニョとペップ・グアルディオラの時代ですら、そんなことはなかった」と指摘した。

 国外のメディアでも、イタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』が、ヤマルがキングスリーグ(ジェラール・ピケが主催する7人制サッカーの世界大会)の配信イベント「Chup Chup」で発言した一件を報道。その発言を「全くもって良い判断ではなかった」と断じたが、同時にヤマルの置かれた“特殊”な環境にも言及している。

「ヤマルは孤独だ。(息子の行動を利用して宣伝効果を狙うタイプの)両親はあまり助けにならず、代理人のジョルジュ・メンデスも遠くにいる。友人は同年代の子どもたち……。お金はどんどん増え、幼い頃からの称賛や期待、そしてトラブルとともに、まだ若いのに大きな名声を背負わされている。彼の行動は常に大きく注目され、しばしばそれが裏目に出る。ヤマルは自分らしく生きたいと思っているが、名声や注目の重さに上手く向き合えていない」

 同メディアは、若き日のメッシを引き合いに出し、「彼にはカルレス・プジョール、ダニ・アウベス、セルヒオ・ブスケッツ、シャビ、イニエスタ、ハビエル・マスチェラーノ、セスク・ファブレガスといった偉大な選手がいて、さらにグアルディオラ監督はメッシを守るために(自分勝手な行動を取っていた)ロナウジーニョやデコをチームから外す決断もためらわなかった。こうしてメッシは安全に力を発揮できた」と綴り、一方のヤマルが「守られていない」ことを強調した。
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