北中米ワールドカップの組み合わせ抽選が現地12月５日、アメリカの首都ワシントンD.Cのジョン・F・ケネディセンターで行なわれた。最新FIFAランキングで18位の日本は、同７位のオランダ、同40位のチュニジアのほか、欧州プレーオフに回ったウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニアのいずれかと同組のグループFに決まった。

  　NHK中継で解説を務めた日本代表ダイレクターの山本昌邦氏は、抽選結果について問われ、「日本のグループが厳しいんじゃないですか。ヨーロッパが２つ入ってきて、チュニジアも力はあると思うので」と即答。欧州屈指のDFであるフィルジル・ファン・ダイクを擁するオランダ、アフリカ予選を無失点で突破したチュニジアと、いずれも相手チームは堅守を誇る。同氏は、「堅守というのはこういうトーナメントの中ですごく重要なファクター。失点しない守備の粘りがあれば、最後に勝点１を取ってこれる。グループリーグたった３試合の中で、守備の安定感というのは重要になると思う」と、対戦チームへの見解を述べた。

　また、前回W杯のキャプテンである吉田麻也も中継内でインタビューに応え、「正直、（参加国の）数が増えたのでグループリーグ自体はそんなに難しくないのかなと思ったんですけど、メンツを見たら予選も簡単じゃないのかなと思いました」と、警戒感を口にした。さらに、「ヨーロッパのプレーオフから勝ち上がってくるチームは、ポット４でありながら実力的にはポット２、ポット３の可能性があると感じるし、そういう意味ではリーグがよりタフになったと感じる」と指摘。混戦模様の印象を抱いたようだ。

　ただ、一方で「日本人選手もオランダ人と対戦するのは慣れていると思うので、ヨーロッパのチームが多いのは逆に日本にとってはウェルカムなのかな」とポジティブな側面についても語った。

　大会は、６月11日から７月19日まで、アメリカ・カナダ・メキシコの３か国を舞台に開催。計104試合が行なわれる過去最大の本大会の行方が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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