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海外サッカー

エムバペとも比較される神童!“AZ史上最高の逸材”が名門クラブのオファーを断る理由

中田徹

2020.02.27

エールディビジでゴールを量産するAZのボアドゥ。あのエムバペとも比較される神童だ。(C)Getty Images

エールディビジでゴールを量産するAZのボアドゥ。あのエムバペとも比較される神童だ。(C)Getty Images

 この1月で19歳になったばかりのCFが24節までに13ゴールを挙げて、オランダのエールディビジで得点王争いに絡んでいる。

 ランキングトップを走るシリエル・デッサース(ヘラクレス)との差はわずか2ゴール。それでもミロン・ボアドゥは、「ゴールの数には満足していない。もっとチャンスをモノにしていれば、20ゴールに届いていた」と現状に満足する様子はない。

 地元クラブからAZのアカデミーへ入団したのは12歳の時。カテゴリーを段飛ばしで駆け上がり、17-18シーズン最終節のズウォーレ戦でトップデビューを飾ったストライカーは、「AZ史上最高の逸材」と呼ばれている。

 最大の長所は、相手DFを置き去りにするスピードと正確なフィニッシュワークだ。トラップからシュートまでの動作が非常にスムーズで、トップスピードの状態でボールを受けてもプレーが乱れない。DFラインの背後へと抜け出すフリーランニングの質も高く、ゴールの予兆を常に感じさせるストライカーだ。
 
 この若き点取り屋の魅力は、ゴールへの嗅覚だけではない。リーグ7位タイの6アシスト(24節終了時点)が物語るように、味方の動きがしっかりと見えており、自ら局面を打開してゴールを奪いに行くか、チャンスメークに徹するべきかを的確に判断することができる。

 最前線でのポストプレーも正確で、3トップを形成するカルビン・ステンフスやウサマ・イドリッシといった両ウインガーの突破力を活かす役割も果たしている。

「僕はエゴイストじゃないストライカーさ。たまに強引に行っちゃうけどね」

 とは本人談だ。また、ファーストディフェンダーとしての献身的な守備も見逃せないポイント。AZの17失点(24節終了時点)は、リーグナンバーワンのスタッツだ。
 

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