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海外サッカー

欧州カップ“3冠王手”で際立つプレミア勢の強さと資金力! 現地メディア「競技性が損なわれている」「EL、COLからの除外」を主張

THE DIGEST編集部

2026.05.29

カンファレンスリーグを制したクリスタルパレス(左)と、ヨーロッパリーグを制したアストン・ビラ(右)。(C)Getty Images

カンファレンスリーグを制したクリスタルパレス(左)と、ヨーロッパリーグを制したアストン・ビラ(右)。(C)Getty Images

 欧州サッカー界で、プレミアリーグ勢の“独走”がますます鮮明になっている。今季はヨーロッパリーグ(EL)でアストン・ビラが優勝を飾り、カンファレンスリーグ(COL)では日本代表の鎌田大地を擁するクリスタル・パレスが頂点に到達。そして、現地5月30日に行なわれるチャンピオンズリーグ(CL)決勝は、アーセナルがパリ・サンジェルマンを下せば、初の欧州制覇を成し遂げると同時に、イングランド勢による欧州主要3大会制覇という歴史的快挙が実現する。

 こうした現状について、ドイツのサッカー専門サイト『transfer.markt.com』は、「10年前とは完全に時代が変わった」と、驚きを持って伝えている。同メディアは、2014年から18年にかけてスペイン勢がCLを5連覇し、そのうち2度はラ・リーガ勢同士の決勝だった事実、さらに同期間のEL優勝クラブも5回中4回がスペイン勢だったと紹介した。当時のプレミアリーグ勢について、「欧州のトップテーブルでは、ほとんど太刀打ちできていなかった」と振り返る。

 しかし、現在は状況が一変。『transfer.markt.com』は、「プレミアリーグは長年にわたって他リーグを圧倒する資金を投じてきたが、今では“賢い投資”も行なうようになり、それが欧州全体に深刻な影響を与え始めている」と指摘。「アストン・ビラはすでにヨーロッパリーグを制し、パレスもカンファレンスリーグで優勝。さらにアーセナルがCL決勝で勝利すれば、イングランド勢による完全制圧となる」と報じている。
 
 さらに記事では、2009-10シーズンから2018-19シーズンまでの「2010年代」に欧州タイトルを獲得したイングランド勢が、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、リバプールによる計5回に留まっていたのに対し、「2020年代」はすでに6度の欧州タイトルを獲得していると紹介。シーズン平均でも、2010年代は「優勝クラブ0.50回、決勝進出1.10回」だったのに対し、2020年代は「優勝クラブ1.17回、決勝進出2.00回」へ急増しているという。

 同サイトは、「莫大な資金を投じている以上、ある程度は予想されたことかもしれないが、今やプレミアリーグが『世界最高のリーグ』である点に異論を唱えるのは難しい」と結論づけている。

 一方で、その“資金力の差”が欧州サッカー全体の競争バランスを壊しつつあるとの懸念も強まっている。アメリカのスポーツ専門サイト『The Athletic』は、2025-26シーズンのプレミアリーグ放映権分配金について、「20クラブに初めて総額30億ポンド(約6420億円)以上が分配される見込み」と報道。優勝したアーセナルには1億9870万ポンド(約425億円)、最下位のウォルバーハンプトン(ウルブス)にも1億1770万ポンド(約252億円)が支払われる見込みだという。

 同メディアは、「プレミアリーグの分配方法自体は、欧州で最も公平な部類」としながらも、「分配される“総額”があまりにも巨大であり、欧州主要リーグの大半のクラブは、最下位のウルブスより少ない収入しか得られない」と説明し、降格クラブですら欧州中堅クラブを上回る資金を持つ現実を浮き彫りにする。
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