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日本代表

「誰が欠けても機能する」森保ジャパンの“完成度”に海外驚嘆「日本は戦術的秩序を極限まで高めたチーム」

下村正幸

2026.06.24

アディショナルタイムや残り時間などを正確に伝えるため、ホワイトボードが活用された。(C)Getty Images

アディショナルタイムや残り時間などを正確に伝えるため、ホワイトボードが活用された。(C)Getty Images

 日本代表の森保一監督は、アディショナルタイムの残り時間を示すホワイトボードを活用した采配で注目を集めた。ピッチ上の選手に残り時間や経過時間を正確に伝えるための即興の工夫だ。スタジアムの電光掲示板が見えにくい状況下で、選手が時間配分やリスク管理を的確に行なえるように導入されたという。

 コロンビアメディア『ESQUIRE』は、この手法を「日本のアイデンティティを反映する規律と創造性の象徴」と評している。

 その日本らしさは、4-0で快勝したチュニジア戦でも際立った。スペインの人気YouTube番組『Mundo Maldini』で分析を担当したダビド・ディエゲス氏は、「日本をサプライズチームと呼ぶ段階は終わった」と断言。「実力は本物であり、もはや驚きの存在ではない」と高く評価した。

 個々のパフォーマンスにも賛辞が送られた。上田綺世については、ポストプレー、ヘディング、ミドルシュートで「真のマスタークラスを披露した」と絶賛。さらに、データ会社『Flashscore』の統計を基に、田中碧が75本中72本、佐野海舟が75本中71本のパスを成功させた点を紹介し、攻撃のスイッチを入れる役割を担うボランチ2人の重要性を強調した。

 また、左サイドで推進力を発揮した中村敬斗、チュニジアの司令塔ハンニバル・メイブリを徹底マークした冨安健洋の働きも高く評価された。
 
 さらに番組は、久保建英の不在を感じさせなかった組織力に注目。「誰が欠場しても同じように機能し続ける点こそ日本最大の武器だ」と指摘し、「代表チームでは練習時間が限られるため、このレベルの完成度を実現するのは極めて難しい」と説明した。

 戦術面についても、「日本は戦術的秩序を極限まで高めたチーム」と分析。「いつハイプレスを仕掛け、いつ引いて守るべきかを全員が理解している」と称賛した。

 最後に同番組は、「森保ジャパンで最も際立つのは秩序と試合状況への理解力だ。全選手が最後まで走り続け、指揮官のプロジェクトを完全に共有している」と総括した。

 スペイン紙『AS』も、日本の攻守両面の完成度を高く評価。「決勝トーナメント進出が有力視される中、日本はどの国にとっても厄介な相手だ」と報じた。次戦のスウェーデン戦についても、「相手はより切羽詰まった状況で臨むことになる。それはスピードが武器の日本にとってむしろ好都合だ」と展望している。

文●下村正幸

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