現地10月6日、ブエノスアイレスのエスタディオ・モヌメンタルで行なわれたベナン代表との国際親善試合で、ついにリオネル・メッシがアルゼンチン代表のユニホームに別れを告げた。
21年間にわたって母国を背負ってきた39歳にとって、代表208試合目となった一戦。「ラストタンゴ」と銘打たれた特別な夜でも、最後までピッチ上の主役であり続けた。48分にCKからニコラス・オタメンディの先制点をアシストすると、さらにニコ・パスのゴールもお膳立て。71分にはPKを左足で豪快にゴール上部へ突き刺して代表通算126得点目を記録し、「アルビセレステ」を3-0の勝利に導いてみせた。
試合後、メッシは「アルゼンチン代表でプレーすることは、自分に起こり得る最も美しいこと。私のキャリアの中で最も悲しい日を迎えた。代表チームに別れを告げる日だ」と涙ながらにファンへ別れを告げた。
リオネル・スカローニ監督は、「メッシが醸し出す、あの存在感がもうなくなってしまう。我々はこれから新たな道を模索していくことになるが、あの感覚は失われてしまうだろう。彼を指導できた経験は、素晴らしいものだった」と、偉大な10番の代表引退を惜しんだ(いずれもスポーツ専門チャンネル『ESPN』より)。
最多出場、最多得点の記録保持者としてアルゼンチン代表のユニホームを脱いだメッシに、世界中のメディアが注目。様々な形でその輝かしいキャリアを振り返っているが、データ分析メディア『Opta Analyst』は、長きにわたる歩みが決して平坦なものではなかったことを強調している(記事は英国の日刊紙『The Guardian』に掲載)。
メッシといえば、バルセロナでの栄光、そして近年の代表における好結果がそのキャリアを明るく照らしているが、一方で2005年8月にデビューした代表では2007年、11年、15年、16年のコパ・アメリカ、さらに10年ワールドカップ南アフリカ大会、14年ブラジル大会決勝と、大舞台で栄冠に手が届かない時代が続き、16年のコパ・アメリカ・センテナリオ決勝で自身がPKを失敗してチリに敗れた際には、「終わりの時が来た。4度決勝を戦ったが、タイトル獲得はかなわなかった」と代表引退を表明した。
しかし、国を挙げた復帰を求める声に応え、約6週間後に代表引退を撤回。同メディアは、「そこから代表で、さらに10年の時が過ぎた。そして、それがどれほどの時間になったことか」と表現したが、事実、そこからの変化は劇的なものだった。18年ロシアW杯こそベスト16敗退を喫するも、スカローニ監督の就任が転機となって21年に悲願のコパ・アメリカ制覇を果たすと、22年カタールW杯で世界の頂点へ。さらに24年に再びコパ・アメリカを制し、26年北中米W杯でも決勝に進んだ。
記事では、メッシの2016年までと2017年以降の代表におけるデータが比較されており、プレー時間は3054分(前者)と3333分(後者)、得点は13点と22点、アシストは14回と16回。いかに代表キャリアの晩年に差し掛かったところから上昇していったかが窺える。
同メディアは22年のW杯優勝を、「批判者がメッシを攻撃するために残していた唯一の材料を奪い去った」と表現。W杯では史上最多の34試合に出場し、6大会出場、通算21得点を記録。とくに22年と26年の2大会だけで、W杯における通算33得点関与のうちの22をマークしたメッシは、「まさにキャリア終盤になって、代表で最も濃密な成功を手にした」のだ。
そして、「今は、メッシとともに成し遂げたことを祝う時だ。これほど素晴らしい時代が再び訪れる保証はない。アルゼンチンはかつてディエゴ・マラドーナという『宝くじ』を一度当て、そしてメッシを手にした。3度目の『黄金』を掘り当てるまでには、きっと長い時間がかかるだろう」と綴って記事を締めている。
こうして、代表選手としての歩みを終えたメッシだが、この39歳の今後にも多くの関心が寄せられている。英国公共放送『BBC』は、「インテル・マイアミとの契約は2028年シーズン終了まで残されており、心身ともにプレーできる状態なら、さらに契約を延長する可能性もある」という。
一方、その先に見えているのが「オーナー」としての人生だ。「メッシは監督とオーナーのどちらになりたいかと問われ、後者を選んだ」というようで、「すでに今年4月にはスペイン5部UEコルネジャを買収。10月1日には、当局の承認を条件としてスペイン2部CDエルデンセの新オーナーに就任することも発表された。ウルグアイでも盟友ルイス・スアレスとデポルティボLSMを設立しており、引退後にはインテル・マイアミの株式も取得する契約になっている」。
そしてこれに止まらず、「U-16世代を対象とした『メッシ・カップ』に力を注ぐなど育成年代への関心も強く、ピッチ外ではホテル、不動産、飲食、商品開発など幅広いビジネスを展開している」とも報じられている。米経済誌『Forbes』から今年6月時点で純資産が約11億ドル(約1740億円)に上ると伝えられ、「ビジネスには興味がある。まだ何も知らず、始めたばかりだから、学び続けたい」というメッシのコメントも紹介されている。
構成●THE DIGEST編集部
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21年間にわたって母国を背負ってきた39歳にとって、代表208試合目となった一戦。「ラストタンゴ」と銘打たれた特別な夜でも、最後までピッチ上の主役であり続けた。48分にCKからニコラス・オタメンディの先制点をアシストすると、さらにニコ・パスのゴールもお膳立て。71分にはPKを左足で豪快にゴール上部へ突き刺して代表通算126得点目を記録し、「アルビセレステ」を3-0の勝利に導いてみせた。
試合後、メッシは「アルゼンチン代表でプレーすることは、自分に起こり得る最も美しいこと。私のキャリアの中で最も悲しい日を迎えた。代表チームに別れを告げる日だ」と涙ながらにファンへ別れを告げた。
リオネル・スカローニ監督は、「メッシが醸し出す、あの存在感がもうなくなってしまう。我々はこれから新たな道を模索していくことになるが、あの感覚は失われてしまうだろう。彼を指導できた経験は、素晴らしいものだった」と、偉大な10番の代表引退を惜しんだ(いずれもスポーツ専門チャンネル『ESPN』より)。
最多出場、最多得点の記録保持者としてアルゼンチン代表のユニホームを脱いだメッシに、世界中のメディアが注目。様々な形でその輝かしいキャリアを振り返っているが、データ分析メディア『Opta Analyst』は、長きにわたる歩みが決して平坦なものではなかったことを強調している(記事は英国の日刊紙『The Guardian』に掲載)。
メッシといえば、バルセロナでの栄光、そして近年の代表における好結果がそのキャリアを明るく照らしているが、一方で2005年8月にデビューした代表では2007年、11年、15年、16年のコパ・アメリカ、さらに10年ワールドカップ南アフリカ大会、14年ブラジル大会決勝と、大舞台で栄冠に手が届かない時代が続き、16年のコパ・アメリカ・センテナリオ決勝で自身がPKを失敗してチリに敗れた際には、「終わりの時が来た。4度決勝を戦ったが、タイトル獲得はかなわなかった」と代表引退を表明した。
しかし、国を挙げた復帰を求める声に応え、約6週間後に代表引退を撤回。同メディアは、「そこから代表で、さらに10年の時が過ぎた。そして、それがどれほどの時間になったことか」と表現したが、事実、そこからの変化は劇的なものだった。18年ロシアW杯こそベスト16敗退を喫するも、スカローニ監督の就任が転機となって21年に悲願のコパ・アメリカ制覇を果たすと、22年カタールW杯で世界の頂点へ。さらに24年に再びコパ・アメリカを制し、26年北中米W杯でも決勝に進んだ。
記事では、メッシの2016年までと2017年以降の代表におけるデータが比較されており、プレー時間は3054分(前者)と3333分(後者)、得点は13点と22点、アシストは14回と16回。いかに代表キャリアの晩年に差し掛かったところから上昇していったかが窺える。
同メディアは22年のW杯優勝を、「批判者がメッシを攻撃するために残していた唯一の材料を奪い去った」と表現。W杯では史上最多の34試合に出場し、6大会出場、通算21得点を記録。とくに22年と26年の2大会だけで、W杯における通算33得点関与のうちの22をマークしたメッシは、「まさにキャリア終盤になって、代表で最も濃密な成功を手にした」のだ。
そして、「今は、メッシとともに成し遂げたことを祝う時だ。これほど素晴らしい時代が再び訪れる保証はない。アルゼンチンはかつてディエゴ・マラドーナという『宝くじ』を一度当て、そしてメッシを手にした。3度目の『黄金』を掘り当てるまでには、きっと長い時間がかかるだろう」と綴って記事を締めている。
こうして、代表選手としての歩みを終えたメッシだが、この39歳の今後にも多くの関心が寄せられている。英国公共放送『BBC』は、「インテル・マイアミとの契約は2028年シーズン終了まで残されており、心身ともにプレーできる状態なら、さらに契約を延長する可能性もある」という。
一方、その先に見えているのが「オーナー」としての人生だ。「メッシは監督とオーナーのどちらになりたいかと問われ、後者を選んだ」というようで、「すでに今年4月にはスペイン5部UEコルネジャを買収。10月1日には、当局の承認を条件としてスペイン2部CDエルデンセの新オーナーに就任することも発表された。ウルグアイでも盟友ルイス・スアレスとデポルティボLSMを設立しており、引退後にはインテル・マイアミの株式も取得する契約になっている」。
そしてこれに止まらず、「U-16世代を対象とした『メッシ・カップ』に力を注ぐなど育成年代への関心も強く、ピッチ外ではホテル、不動産、飲食、商品開発など幅広いビジネスを展開している」とも報じられている。米経済誌『Forbes』から今年6月時点で純資産が約11億ドル(約1740億円)に上ると伝えられ、「ビジネスには興味がある。まだ何も知らず、始めたばかりだから、学び続けたい」というメッシのコメントも紹介されている。
構成●THE DIGEST編集部
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