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海外サッカー

プレミアリーグの複数選手が故障…「負傷への懸念、そして退屈」長期化した代表ウィークが生んだ「効果」と「意外な恩恵」

THE DIGEST編集部

2026.10.07

ノルウェー代表FWハーランドが、10月5日に行なわれたポルトガル戦で負傷交代した。(C)Getty Images

ノルウェー代表FWハーランドが、10月5日に行なわれたポルトガル戦で負傷交代した。(C)Getty Images

 9月、10月、11月、翌年の3、6月に設けられていた代表マッチウィークが、今季からは9、10月を1回にまとめることで4回に削減された。これにより各国代表チームは最高で4試合を行なうことが可能になり、日本もウルグアイ、ベネズエラ、エクアドル、ニュージーランドと対戦。このようなFIFA(国際サッカー連盟)による日程変更の背景には、選手の負担軽減という狙いがあった。各選手の大陸間の長距離移動回数を減らし、選手のコンディションを守るということだ。

 これに対して、英公共放送『BBC』は、「選手の福祉、負傷への懸念、そして退屈。長期中断は上手くいったのか?」と題した記事で、この新たな試みを検証。「このアイデアは選手の福祉を念頭に、FIFAによって導入された。しかし、負傷者のリストが増え続ける中、本当に成功だったのだろうか?」と疑問を投げかけた。

 そして同メディアは、「長期化された代表ウィークは、選手の“福祉”を念頭に導入されたかもしれないが、現実には多くの選手が負傷を抱えてクラブへ戻ることになる」と、なんとも皮肉な結果となったことを指摘している。

 事実、今回の活動期間ではリバプールのコディ・ガクポが足首、アレクサンデル・イサクが太ももを負傷。マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドもノルウェー代表のポルトガル戦で67分に交代を求め、その後は足を引きずってピッチを後にした。さらにポルトガル代表のブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)、デンマーク代表のミケル・ダムスゴー(ブレントフォード)、オランダ代表のブライアン・ブロビー、北アイルランド代表のダン・バラード(いずれもサンダーランド)らも負傷したという。

 
 とはいえ同メディアは、今回の方式が従来に比べて明確に負傷リスクを高めたと断定することには慎重で、「過去2週間に、これまでの他の代表ウィークより多くの負傷者が出たのかを数値化するのは難しい。今回は活動期間が長く、試合数も多いことを考慮しなければならない。完全かつ公平な比較をするには、全ての代表ウィークが終了するシーズン終了まで待つ必要があるかもしれない」とした。

 記事では、イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督が3週間の代表活動について、移動や試合間隔などを理由に、これまでと比べて「より難しい」と回顧。今回の代表ウィーク期間中にも「新しいトレーニング方法や練習時間、場合によっては普段とは異なるポジションでプレーすることが、負傷する可能性を高める」と指摘した。その一方で、「チームがより長く一緒にいられることで、トレーニングやミーティングの回数も増え、連係もかみ合い始めた」とプラス面も挙げており、「非常に良いキャンプになった」と総括している。

 ただ、ファンの受け止め方は厳しいようで、同メディアには、「プレミアリーグやチャンピオンシップのファンで、このアイデアを支持している人がいるとは思えない。自分のクラブの試合をこれほど長く見られないのは、とにかく退屈だ」「代表の期間に、これだけ多くの負傷者、それも筋肉系の故障が出たことは、今回の実験が間違いだったことを示している」といった批判が寄せられたという。

 ちなみに同メディアは、この代表ウィークによって「意外な恩恵を受けたカテゴリーもある」と報道。プレミアリーグやチャンピオンシップの中断によって、ファンが下部リーグや女子スーパーリーグ(WSL)に足を運ぶ機会が増えたのだ。「週末に行なわれたフットボールリーグ1(3部)、フットボールリーグ2(4部)の11試合のうち、観客数が今季のホーム平均を下回ったのはわずか3試合。またWSLでは7試合中5試合が、各ホームクラブの今季平均観客数を上回った。テレビ中継の枠が下部カテゴリーに回ることで、クラブに経済的なメリットが生まれた可能性もある」と記してまとめた。

構成●THE DIGEST編集部
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