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海外サッカー

食野亮太郎がスコットランドでデビュー! 途中出場の新星に指揮官、サポーター、そして現地紙の反応は?

サッカーダイジェストWeb編集部

2019.09.01

入団発表の翌日に公式戦でベンチ入り、リーグデビューを果たした食野。持ち味は発揮できたものの、課題も見えたようだ。(C) Getty Images

入団発表の翌日に公式戦でベンチ入り、リーグデビューを果たした食野。持ち味は発揮できたものの、課題も見えたようだ。(C) Getty Images

 現地時間8月30日、ガンバ大阪出身のFW食野亮太郎がスコットランド1部ハーツに加入することが正式発表された。翌31日には、さっそくホームスタジアムで行なわれた同リーグのハミルトン戦でデビューを果たした。

 ベンチスタートとなった食野は、ショーン・クラレが先制点を挙げ、1ー0とリードした31分。左サイドハーフを務めていたユアン・ヘンダーソンの負傷によって、急遽ピッチに送り込まれた。切れ味鋭いドリブルで再三仕掛ける姿に、スタジアムからは大きな声援を起こり、期待の新星への期待値がすこぶる高いことを窺わせた。
 試合はその後、2点を奪われて逆転されたが、81分にホームチームが1点を返し、ドローに終わっている。

 この試合についてクレイグ・レビン監督は不満も露わにしていたが、食野のデビューについては評価しているようだ。公式ホームページに掲載されたコメントからは、今後に期待を抱いている様子が伝わってくる。

「リョウのプレーはまるで魔法のような瞬間を見せてくれた。先発で使うか悩んだが、フライトで長距離を移動し、加入にあたっての取材などに追われて疲労もあり、慎重に起用すべきと判断した。チームが3点くらいリードした状態で気持ち良いデビューにさせてあげたかったが、チャンスがなかった」

 また、現地紙『Edinburgh live』は、この試合の採点で食野には10点中6点をつけた。チーム内では3位タイの評価で、「とてもいいテクニックの持ち主。だが、見るからに疲れていた」と称賛とともに、後半に足が止まりがちになってしまった食野の課題も指摘している。

 同じく現地紙『edinburgh news』も「6」をつけ、「ハーツにとって祝福のファンファーレを鳴らす存在。ボールタッチや競り合いなどいくつかの目を瞠る場面を提供し、サポーターにとっても驚きの瞬間だった。だが、このリーグになじむには明らかに時間が必要だろう」と及第点を与えている。

 そして、サポーターが選ぶこの試合のマンオブ・ザ・マッチには、全投票90票中63票を得た食野が選出された。

 早くも指揮官、そして多くのサポーターからの期待を背負うことになった21歳の食野。背番号「77」の今後の躍動が期待される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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